「崩壊の始まり」欧州名門の指揮官辞任騒動、フロントへの不満は“日本人コンビ”の獲得が発端か。英『BBC』が報道「監督の支持なく補強が行われたと…」

2025年10月30日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ファンの間で疑念や不満を生んだ」

今夏にセルティックに加入した稲村(左)と山田。(C)Getty Images

 ブレンダン・ロジャーズがセルティックの監督を辞任したのは、クラブとの溝が一因とみられている。辞任を受け、筆頭株主のダーモット・デズモンドが指揮官を非難したのも周知のとおりだ。

 英公共放送『BBC』は10月28日、デズモンドの声明での各主張を分析した。そのひとつは、夏の補強はロジャーズも承認していたとの見解だ。

 チーム編成にロジャーズが不満を抱いていたのは明らかだろう。それでも、デズモンドは、すべての選手の補強について、ロジャーズが認識し、承認していたと主張した。

 BBCは「特に夏の2選手の獲得だ。ヤマダとイナムラの加入を、ロジャーズは『クラブの補強』と話した」と、山田新と稲村隼翔の加入に指揮官が納得していなかった様子に触れている。

「ロジャーズは明言したわけではないが、その発言から人々は彼が承認した補強ではなかったと受け止めた。もちろん、ロジャーズはその解釈に反論するかもしれない。だが、デズモンドもそう解釈したことは明らかだ」
 
 そして、同メディアは「監督の支持なく補強が行われたとの推測は、舞台裏で不穏な空気をつくり、ファンの間で疑念や不満を生んだ。首脳陣とロジャーズの信頼関係の崩壊の始まりだった」と伝えている。

「先月、ファングループはクラブの一部の人間と会合を開き、全選手に関してロジャーズに最終決定権があったかどうかを尋ねた。マイケル・ニコルソンCEOの回答は、あったというものだ。ただ、クラブの補強というロジャーズの発言の理由について、ニコルソンは答えるのではなく、肩をすくめている。言葉にしてはいないが、まったくうまくいっていないことをさらに示唆していた」

 補強の決定権についてロジャーズは言及していない。だが、言いたいことはあるだろう。そして彼とクラブの双方にそれぞれの言い分があるに違いない。

 確かなのは、山田と稲村にここまでほぼチャンスが与えられていないということだ。監督交代でそれは変わっていくのか。今後の動きに注目したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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