選手が審判員に許されざる愚行「祝賀ムードは深刻な暴力事件で影を潜めた」と現地報道。頭突きをくらい、歯が折れて血まみれに

2025年10月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

審判協会はあらゆる形態の暴力行為を改めて非難

退場を宣告した主審が選手の暴行でまさかの負傷(写真はイメージ)。(C)Getty Images

 選手が主審に頭突き。まさかの愚行だ。

 ウルグアイのメディア『CADENA DEL MAR』は「スポーツイベントを汚す不運な事件が発生」と報じる。

「サン・ロレンソ・デ・サン・カルロスは、セントラル・モリノとの試合後、マルドナド・メジャーリーグ昇格部門リザーブの優勝を飾った。しかし、この祝賀ムードは、主審のアレクシス・フェレイラ氏を巻き込んだ深刻な暴力事件によって影を潜めてしまった」

 試合終了間際に、主審がサン・ロレンソの選手を退場処分に。レッドカードを受けた選手は納得がいかなかったのか、フェレイラ氏に強烈な頭突きをくらわす。現場にいたスタッフがただちに介入。同メディアは「この事件は地元のサッカー界から強い非難を引き起こし、審判の品位を守り、スポーツ精神を保つために、模範的な制裁とより厳格な安全対策を求めている」と記す。

 イギリスメディア『THE Sun』によれば、フェレイラ氏は2本の歯が折れ、出血がひどく緊急の医療処置が必要だったという。「選手たちと同じように、私たちもミスを犯したが、それが暴力的な反応を正当化するものではない」と同氏のコメントも伝えた。
 
 また『CADENA DEL MAR』は後日、マルドナドの審判協会の対応についても詳報する。

「審判協会は、アレクシス・フェレイラ氏が受けた暴力行為を強く非難する声明を発表した。理事会は襲撃された同僚への全面的な支援を表明し、スポーツにおけるあらゆる形態の暴力行為を改めて非難した。声明では『ここ数か月、フィールド上の選手同士、審判員、その他に対するあらゆる種類の暴力行為が頻発している』と述べられ、地元サッカー界を悩ませている過度の暴力行為の停止と反省を求めた」

 協会側は緊急措置として、今後数日間に予定されている試合での審判員の参加を停止することを通知。これにはユースの試合、女子の試合、アセンソ・ディビシオン(1試合未定)とAディビシオンの試合が含まれている。理事会は「審判員に対する暴力行為が続くようであれば、我々を利用できなくなるだろう」と忠告している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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