「理解できない」久保建英の日本代表招集は必要だったのか――ソシエダ地元メディアが怒り!ブラジル戦先発→帰還後のリーガを欠場で不満噴出「重要な試合ではないのに…」

2025年10月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼に給料を払っているクラブにとっても重要な試合だった」

ブラジル戦に先発して久保。久保。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 まさかの降格圏に沈んでいる久保建英所属のレアル・ソシエダは10月19日に開催されたラ・リーガ第9節でセルタと対戦。終盤に追いつき、1-1のドローに終わった。

 日本代表帰りの久保は怪我の影響で、今季初の招集外となった。

 9月のメキシコ戦で左足首を痛めた久保は、その後も痛みを抱えながらプレー。それでも10月シリーズに臨む日本代表に招集され、ブラジル戦で54分間プレーした。

 ただ、やはり万全ではなかったようだ。前述した通り、セルタ戦は欠場となった。

 そのため、ソシエダの地元メディアは代表招集に苦言。『El Desmarque』のギプスコア版は「クボの理解できない状況。これは正当化できない」と見出しを打ち、こう糾弾した。

「ここ数週間、クボに起こっていることは理解に苦しむ。この日本人選手は数か月間、足首の違和感に悩まされている、しかし、最近の代表ウィークは特に重要な試合がなかったにもかかわらず、代表チームのトレーニングキャンプには参加し続けた。疑問視されていた状況は、ここ数日でさらに悪化している」
 
 同メディアは「クボは日本に渡ったが、最初のトレーニングセッションで依然として違和感を抱えていることが明らかになった。パラグアイとの親善試合にも出場しなかった。しかし、森保一監督はクボを離脱させず、予想に反して10月14日のブラジル戦に先発出場させた。果たして、これは必要だったのだろうか?」と疑問を投げかけた。

「2026年ワールドカップ出場を数か月前から決めていた代表にとって、何の懸案もなかった試合で、クボは54分だけプレーした。そこからサン・セバスティアンまでは、いつものように長い旅だった。そして今回は、メンバーから外された」

「このウインガーはサン・セバスティアンに到着すると、再び明らかに不快感を示していた。ブラジルとの親善試合からわずか4日後の土曜日、セルヒオ・フランシスコ監督率いる日曜日のセルタ戦のメンバーから外された。この試合は、監督だけでなく、彼に給料を払っているクラブにとっても重要な試合だったのだ」

 記事は「クボは代表ウィーク前の2試合、ラージョ戦とバルサ戦は途中出場でいずれも30分しか出場していなかった。また、9月の代表ウィーク明けのレアル・マドリー戦でも途中出場だった。実際、直近6試合のうち先発出場はわずか2試合に過ぎない」と指摘。こう批判を続けた。

「彼の状況は理解しがたい。サン・セバスティアンだけでなく、代表チームでも、彼は完全に回復する必要がある。降格圏に留まるチームの攻撃陣に変化をもたらすには、彼は最高のフィジカルコンディションを取り戻す必要がある」

 ブラジル戦には本人もどうしても出たかったのだろう。だが、ソシエダ側から見れば、崩しの切り札が起用できないのは痛恨だ。ましてや、チームは大不振なだけに、スペインに残ってコンディションを整えてほしかったというのが本音なのだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【記事】「日本はとんでもないチームだ」「本当に強い」マンUのブラジル代表FW、大逆転負けを喫した森保ジャパンに脱帽!"特に危険だった選手"は?「素晴らしいプレーをしていた」

【画像】日本代表のブラジル戦出場17選手&監督の採点を一挙紹介! 歴史的逆転勝利に大貢献した5人に7点台の高評価!MOMは追撃弾の8番

【画像】日本は何位? 最新FIFAランキングTOP20か国を一挙紹介!アルゼンチンが首位陥落、11年ぶりにトップに返り咲いたのは?
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事