超人的なセーブを連発し、地元メディアも大絶賛だ。

　パルマに所属する鈴木彩艶は10月19日、セリエA第７節ジェノア戦で、チームに１ポイントをもたらす大活躍を見せた。

　前半から決定機を阻み、果敢にペナルティエリア外まで飛び出す積極性も見せていた鈴木。だが、チームは前半終盤に退場者を出し、数的に不利に陥ってしまう。後半、一方的な展開でジェノアの攻撃をしのぐ展開となったのは当然だ。

　そこで立ちふさがったのが、インターナショナルブレイクでブラジル相手に史上初の勝利を収めた日本代表の正守護神だった。

　鈴木は何度もジェノアのシュートを食い止め、特に終盤には圧巻のセーブを披露。82分、目の前でジェフ・エカトールに打たれたヘディングシュートを驚異的な反応で防ぐと、アディショナルタイムにはマクスウェル・コルネのPKをストップ。敗色濃厚となったチームを救ったのだ。
 

　もちろん、リーグは鈴木をプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選出。各メディアも絶賛している。

　大手紙『Gazzetta dello Sport』は、7.5点をつけた。

「前半にヴィティーニャに対して、後半の立ち上がりにも２回にわたって決定的だった。ルスラン・マリノフスキにとっては悪夢、ロレンツォ・コロンボも止め、エカトールに対しては奇跡を披露。そしてアディショナルタイムにPKセーブ。ジェノア対パルマの一戦の勝者は彼だ」

『TUTTOmercatoWEB』は８点という高い採点。「スズキはスーパーマン」と激賞している。

「パルマが１ポイントを得られたのは彼のおかげだ。前半途中のヴィティーニャの至近距離からのヘッドに対するセーブは決定的だった。後半にはロングシュートにも応じ、残り10分でエカトールのヘッドに飛びついた。そして最後にコルネのPKを阻止」

　また、『calciomercato.com』は７点採点で、「安心感を伝えないことがしばしばで、ジェノアの一部シュートに対する反応は悪かった。だが、PKセーブでこの日のヒーローという称号を獲得してリベンジ」と評している。

『EUROSPORT』は６点という及第点だったが、「ベストプレーヤーを選ぶのが非常に難しくなりそうだった一戦で、パルマの日本人守護神が名乗りを上げた」と伝えた。

　一方、パルマ専門サイト『ParmaLive』は８点の高評価。「間違いなくプレーヤー・オブ・ザ・マッチだった。終盤に２回にわたってチームを救った。エカトールに対するセーブは純粋に直感的で、PKセーブはほぼ奇跡。たくさん批判されたが、パルマの黒星回避は彼のおかげだった」とたたえている。

『ParmaToday』も7.5点をつけ、「少なくとも２回にわたってチームを救った。エカトールに対するセーブとコルネのPKストップ。彼がピッチ上のベストプレーヤーだった」と賛辞を寄せた。

　前節のレッチェ戦では失点を招くかたちとなり、酷評された鈴木。だが、インターナショナルブレイクをはさんで見事に雪辱を果たした。次節はコモをホームに迎える。セスク・ファブレガス率いる好調のチームを相手に、再び輝けるか注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】鈴木彩艶が試合終了間際に圧巻の神セーブ！

【記事】「歴史に名を刻んだ」「容赦ない」衝撃の38分ハットトリック！驚異の"９戦11発"日本人エースにオランダメディアから絶賛相次ぐ！「伝説の選手に並ぶ勢い」「70年間の記録を大きく上回る」