UAEサポーターがまさかの暴挙だ。

　現地10月14日にカタールのドーハで、北中米ワールドカップのアジア予選プレーオフA組の最終節・カタール対UAEが開催。２－１で競り勝ったカタールがA組首位に立ち、W杯出場権を獲得した。

　W杯に初めて出場した前回大会は自国開催で、厳しいアジアの予選を突破して大舞台にたどり着いたのは、カタール史上初。快挙を成し遂げた一戦を、母国メディア『DOHA NEWS』は、「カタール、暴力にまみれたUAE戦勝利を経て2026FIFAワールドカップ出場権を獲得」と見出しを打った記事で報じた。

「両チームともアクセルを踏み込み、躍動感あふれる雰囲気は、すでにピッチ上に漂っていた」など、試合の内容を伝える。スコアレスで迎えた49分、カタールがブアレム・コウキのヘッド弾で先制。同メディアは「ワールドカップの夢を再び燃え上がらせた瞬間、くすぶっていた緊張が一気に頂点に達した」と記し、次のように続ける。

「しかし、すぐに醜い光景が繰り広げられた。遠征中のサポーターは、祝杯をあげるカタールの選手たちに瓶を投げつけたのだ。これは、2019年のアジアカップで、最終的に優勝したカタールに対し、ピッチにサンダルの雨が降った場面を彷彿とさせる」
 

『DOHA NEWS』の公式Xでも、「混乱が発生。UAEサポーターがカタールの選手に瓶を投げつけたため、警備が即座に介入した」などと綴り、その様子を動画で公開している。

　74分にはカタールのペドロ・ミゲルが追加点を奪取。ここでも不穏な状況となり、「一部のサポーターがピッチに乱入し、喜ぶ選手たちと殴り合うなど事態はさらに悪化した」という。

　その後、カタールはタレク・サルマンの退場で10人での戦いを余儀なくされる。90＋８分に失点し、１点差に詰め寄られるが、最後までリードを守り抜いた。記事では「勝ち進むためには引き分けが必要だったUAEにとっては遅すぎた。数的不利のカタールは身体を張って守り、彼らのパスポートには北米行きのスタンプがほぼ押されていた」と振り返った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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