0-2→3-0の猛反撃!なぜ日本は歴史的勝利を掴めたのか。昨季ブンデス11発FWが明かしたブラジル初撃破の背景「試合前に拓実君が…」

2025年10月15日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「前半0-2だったけど、出てる選手は手応えもあったと思う」

74分から出場し、ブラジル撃破に貢献した町野(9番)。(C)SOCCER DIGEST

 森保一監督が率いる日本代表は10月14日、国際親善試合でブラジル代表と東京スタジアムで対戦。0-2で前半を終えるも後半に猛反撃し、3-2で激闘を制した。

 26分にパウロ・エンリケ、32分にガブリエウ・マルチネッリに被弾。過去11敗2分(5得点35失点)というデータがあるなか、今日も厳しいか――そう思った人は少なくないはずだ。

 ただ、選手たちは決して下を向いていなかった。上田綺世が逆転弾を奪い、試合をひっくり返した直後の74分から、その上田と代わってピッチに入った町野修斗は言う。

「もちろん誰ひとり諦めてなかった。前半0-2だったけど、出てる選手は手応えもあったと思う。誰ひとり折れてなかったところは、間違いなく(勝因として)あるかな」
 
 パラグアイ戦(2-2)に続いてゲームキャプテンを務め、反撃の口火を切る1点目を挙げた南野拓実は、チームに力強い言葉を掛けていたようだ。町野はこうも伝えた。

「試合前に拓実君が『親善試合じゃなくて、歴史を変える試合にしよう』と言ってた通りになった。本当に1人1人が素晴らしいパフォーマンスだったと思う」

 一方で町野個人に目を向けると、ブラジル戦は16分、パラグアイ戦は12分の出場に留まった。また、昨季はキールでブンデスリーガ11ゴールを記録しながら、ボルシアMGに移籍した今季は開幕からノーゴールで、チームは17位に沈んでいる。

 クラブと代表で壁にぶち当たっている26歳のストライカーは、来月の代表戦に向けて「またチームに帰って、今勝ててないので、もう1度やるべきことを整理しながら頑張りたい」と決意を示した。

 サッカー王国を撃破した森保ジャパンは、北中米ワールドカップを前にスケールアップする余地を残している。個々でよりレベルを上げていきたい。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

【画像】日本代表のブラジル戦出場17選手&監督の採点を一挙紹介! 歴史的逆転勝利に大貢献した5人に7点台の高評価!MOMは追撃弾の8番

【画像】日本は何位? 最新FIFAランキングTOP20か国を一挙紹介!アルゼンチンが首位陥落、11年ぶりにトップに返り咲いたのは?

【記事】「もう天才認定」「未来の代表ワントップ」20歳の日本人大型FWが欧州で今季3点目!劇的決勝弾に驚嘆の声!「やっぱすげーや」
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事