「デュエル勝率は23.8%」プレミア昇格の立役者だった日本代表MFはなぜ控えに降格したのか。英メディアが指摘 「焦って放出すべきではない」とも

2025年10月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

「控えのオプションとして彼をとどめることができる」

ケガの間にポジションを失ったしまった田中。(C)Getty Images

 日本代表の田中碧は今季、プレミアリーグに昇格したリーズで出場機会が減りつつある。

 昨季、田中はチャンピオンシップ(イングランド2部)優勝と昇格に大きく貢献し、リーグ屈指のヒット補強として評価された。そして待望のプレミアリーグでも、開幕から2試合は先発出場した。

 だが、2節アーセナル戦で負傷し、続くニューカッスル戦を欠場すると、田中はレギュラーの座を失うことに。新加入のショーン・ロングスタッフが台頭し、戦列に復帰してからもスタメンに復帰できていない。ここ3試合は終盤に投入されたかたちだ。

 プレミアリーグ昇格が決まって以降、田中がたびたび指摘されていたのが、フィジカルに対する懸念だ。そしてその見方は一部で今も続いている。

『FootballFanCast』は10月10日、「フィジカル面でプレミアリーグだとレベルが上がることに対処するのが大変なようだ。今季の彼はフィジカル、そして守備で苦しんできた」と報じている。

「タナカはフィジカルや守備のスタッツでリーグ下位におり、デュエル勝率は23.8%だ」
 
 そのうえで、同メディアは「『Capology』によると、週給2万5000ポンド(約500万円)はチームで下から3番目に低い金額だ。リーズは控えのオプションとして彼をとどめることができる」と、サラリーの観点から田中が貴重な存在になるとの見解も示した。

「今季のプレミアリーグで2試合に先発出場したタナカだが、フィジカルの不足からローテーション選手にならなければいけないかもしれない。だが、サラリーの低さは、クラブが焦って彼を放出するべきではないことを示している」

 もちろん、控えという立場に甘んじるつもりはないだろう。田中自身、日本代表に合流した際、リーズでの現状への精神的な苦しみを認めている。そのうえで前向きな姿勢を強調した。その取り組み方が奏功し、再びスタメンとして活躍する姿が見られるように願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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