U-20W杯視察のためチリに向かう機内で。JFAが影山技術委員長解任の経緯を説明。「関係各所を通して拘束されていることを把握した」

2025年10月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

児童ポルノ閲覧で有罪判決

JFAが影山技術委員長の解任を発表した。(C)SOCCER DIGEST

 日本サッカー協会(JFA)は10月7日、理事会を開き、影山雅永技術委員長との契約解除と技術委員長職の解任を決議したと発表した。フランスのパリ行きの機内で児童ポルノを閲覧した疑いでパリの空港で拘束され、有罪判決を受けたことが理由だという。

 JFA湯川和之専務理事は会見で「すでにフランスで報道されておりますが、パリ行きの機内にて児童ポルノを閲覧した疑いで、パリ到着時の空港で拘束され、その後有罪判決を受けたことによるものでございます」と説明した。

 さらに「JFAとしては大変遺憾なことだと考えておりますし、ご心配、お騒がせをしていることについて深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

 JFAによると、影山技術委員長は当初、U-20ワールドカップ視察のためにパリ経由で大会開催地のチリに移動する予定だったが、10月3日のパリからチリへ向かう便に搭乗していないことが判明。JFAはその後、本人と連絡が取れず、日本時間10月5日に「関係各所を通して拘束されていることを把握した」という。
 
 会見では、まだ影山氏が帰国していないこと、本人にはJFAから契約解除等の事実は伝えており、そのうえで本人から謝罪があったと説明。また影山技術委員長は単独で移動しており、同行者はいなかったとのことだ。

 児童関連の育成を統括する立場の人物による今回の事案について、湯川専務理事は「サッカー界も社会の一員でございますし、こういったことが起きてはいけないと思っております」と述べ、「技術委員会だけでなく全体で取り組んでいかなければいけない」と再発防止の姿勢を示した。

 契約解除に関する手続きについては「理事会の決議事項になると思いますので、正式な手続きを踏まなければいけない」としたうえで、「活動が今進んでいるなか、代行も考えなければいけないと思っております」と後任決定までの代行措置の検討も明かした。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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