JリーグがJ3高知に罰金100万円。秋田豊前監督に「あらゆる権限が集中」 ハラスメント体質を放置

2025年10月07日 サッカーダイジェストWeb編集部

「選手は外部の選手会に申し立てるしかなかった」

JリーグがJ3高知への懲罰を決定した。

 Jリーグは10月7日、J3の高知ユナイテッドSCに対し、同クラブの秋田豊前監督によるハラスメント行為をめぐり、罰金100万円とけん責の懲罰決定を発表した。

 Jリーグによると、高知の秋田前監督が、2025年2月から同年6月までの間、選手およびスタッフに対してハラスメントに該当する行為を行なっていた。裁定委員会への諮問および答申を経て、クラブの管理監督義務違反を認定。この事案がJリーグの社会的信用を毀損したものと判断し、懲罰を決定した。

 クラブに科された懲罰は、罰金100万円と、けん責(始末書をとり、将来を戒める)である。
 
 一方、秋田前監督は9月23日付でクラブの監督を退任しており、Jリーグ関係者ではなくなったため、Jリーグの懲罰権は及ばない。しかし、裁定委員会を経て「けん責」に相当する行為であったと確認され、その旨が秋田前監督本人に通知された。

 Jリーグは、懲罰の重さを決定するにあたり、いくつかの事情を参考にしたと説明している。

 クラブ側は、日本プロサッカー選手会からハラスメント行為の事実を伝えられて問題を認識した後、速やかに秋田前監督を休養させ、被害を申告した選手・スタッフと接触しないよう措置を講じた。また、外部の弁護士で構成する調査委員会を立ち上げ、調査に着手した点も考慮された。

 ハラスメント行為に、暴力といった有形力の行使は含まれていなかったことも確認されている。

 しかし、クラブの体制には問題があったと指摘された。ハラスメントに関する相談窓口が設置されておらず、選手やスタッフは外部の選手会に申し立てるしかなかった。

 また、事実上、秋田前監督にあらゆる権限が集中しており、強化部も同監督に対して注意や助言を行なうことができない体制になっていた。ハラスメント行為の一部は強化部やコーチらがいる前で行われていたにもかかわらず、けん制機能が働かず、選手会からの指摘があるまで行為が放置、継続された。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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