2001-02、2003-04。アーセナルは21世紀初頭に２度プレミアリーグを制して以来、長らく栄光から遠ざかっている。今季こそ、ミケル・アルテタ監督の下で覇権を奪回できるか。

　もし、またしても優勝を逃せば――監督交代を免れないと考えているのが、レジェンドOBのロベール・ピレス氏だ。2003-04シーズンに成し遂げた、伝説の無敗優勝のメンバーでもある51歳の元フランス代表MFは、母国メディア『Foot Mercato』のインタビューに対応。まず、古巣が今夏に敢行した大型補強に関して、次のように語った。

「アーセナルが多額の資金を投じたのは予想通りだった。特にアルテタが求めていた９番のポジションだ。今日、彼らはヴィクトル・ヨケレスという選手を見つけた。ただ、彼にとって容易な挑戦ではない。２年連続で得点王になったリーグから来たからだ。彼は次々にゴールを決めていた。プレミアリーグのディフェンダーはポルトガルリーグよりも遥かにタフで、ラフだ。簡単ではないだろう」
 

　ピレス氏はその上で「私の意見」として、「今年もトロフィーを獲れなければ、経営陣は監督探しを考えるだろう」と主張。2019年12月からアーセナルを率いているスペイン人指揮官へ強烈なメッセージを発した。

「彼は５年間在籍しているにもかかわらず、残念ながらタイトルを逃している。サポーターにとって重要なのはリーグ戦だ。そのため、夏の移籍市場で資金が投じられている。アルテタからいくつかの要求があり、それらはアーセナルの理事会によって実現された。リーグ優勝を逃せば、間違いなくベンチの顔触れが変わると思う」

　アルテタ体制が正念場であることは間違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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