イングランド２部バーミンガムで苦戦中の古橋亨梧だが、セルティック時代の実績は確かだ。レジェンドであるヘンリク・ラーションに次ぐストライカーとも評された。

　その絶対エースが去ってから、前田大然はCFにコンバートされ、ゴールを量産した。昨季はリーグの得点王と年間最優秀選手に輝き、タイトル獲得に貢献している。

　ただ、今季の前田はここまでリーグ戦とカップ戦で１ゴールずつをあげたのみにとどまっている。夏に移籍を志願しながら認められなかったことを明かしてからは、モチベーション低下も指摘されているところだ。

　セルティック専門サイト『67 HAIL HAIL』によると、OBのクリス・サットンは、『Warm-Up』で「CFとしてのキョウゴとマエダの違いは、キョウゴのほうがはるかに巧みだったことだ」と話している。

「サッカーIQがより優れていたと言ったら厳しいだろうが、CFという役割において、自分やその周囲、背後のことをよく分かっていた」

「もうひとつのセルティックの問題は、マエダの使い方だ。キルマーノック戦では良い動きで重要なゴールを決めた。だが、スコットランド国内でセルティックは試合を支配する。相手を押し込む。CFは下がってきて連携しなければいけない。そして周囲が追い越すんだ」
 

　日本代表でもトップを務めることがあった前田だが、サットンはCFとして適任と見ていないようだ。セルティックは夏市場の土壇場でケレチ・イヘアナチョを獲得。徐々にCFとして前田よりふさわしいとの声も上がってきている。

　元プレミアリーグの得点王は「ツルベナ・ズベズダとの（ヨーロッパリーグ開幕戦の）前半で、セルティックは本当に苦戦した」と述べた。

「イヘアナチョはまだフィットネスが十分ではないようだ。でも、兆しはあった。３、４回、相手を抑えて連携していた。あれはポジティブだったね」

ツルベナ・ズベズダ戦に続いて行われたリーグ前節で、前田は右ウイングとして先発。74分にベンチに下がった。今後、右サイドでの起用は増えていくのか。ブレンダン・ロジャーズ監督の采配が注目される。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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