サッカー界に激震、イスラエル代表がW杯予選から追放か。同組のイタリアになぜ打撃? 英紙はFIFAに対応を迫る「ロシアと同じ措置をしなければ」

2025年09月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「沈黙を守るのは厚かましいえこひいき」

ここまでグループIで3位のイスラエル。(C)Getty Images

 国連は現地9月23日、国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)に対し、「パレスチナ占領地で続くジェノサイドに対処するために必要な対応として、イスラエルを国際サッカーから追放する要請をした」と発表した。

 英紙『The Guardian』は「UEFAは早ければ来週にもこの問題に取り組む可能性がある」としたうえで、FIFAに対して、「ロシアを国際サッカーから追放した。今度はイスラエルにも同じことをしなければならない」と早期の対応を迫った。

「FIFAとUEFAはロシアへの出場禁止措置でそれを実証した。FIFAの規定は、イスラエルの行動に対して同様の道徳的立場を取り、パレスチナ人と『完全な連帯』を示す権限を与えている。特にパレスチナサッカー協会はFIFAの加盟している。沈黙を守るのは、厚かましいえこひいきを示すことになる。FIFAとUEFAはイスラエルを大会から追放すべきだ」

 イスラエルは現在、北中米ワールドカップの欧州予選に参加している。同紙は「イスラエルは10月11日に2026年ワールドカップ予選でノルウェーと対戦する。最も重要な問題は誰が勝つかではなく、イスラエルがそもそも試合に参加できるかどうかだ」と主張した。
 
 もし、イスラエル代表が追放となれば、あくまでサッカーの上では、同組のイタリアにとって小さくない打撃となるかもしれない。現在、5連勝で首位を走るノルウェーを勝点3差の2位で追うアッズーリは、ノルウェーとの直接対決を含む残り3試合を全勝すれば、勝点では並べる。だが、得失点差で16点差と大きく引き離されているため、逆転は極めて難しい。

 つまり、ノルウェーがイタリア戦以外でも勝点を落とす必要があるが、残り試合で唯一その可能性がありそうなのが、前述したイスラエルとのホームゲームなのだ。

 国際社会からイスラエルへの批判が高まるなか、ウクライナ侵攻でロシアを締め出した過去があるFIFAとUEFAがどんな措置を取るのか。世界が注目している。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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