今夏にアーセナルとの契約を解除した冨安健洋が無所属の状態が続いている。

　カタール・ワールドカップにも出場した26歳DFの獲得に向け、イタリアの名門が本腰を入れているようだ。財務規定違反により、今夏の補強を禁止されていたラツィオだ。

　現地メディア『TERNANA TIME』は「マウリツィオ、もう言い訳はできない」と見出しを打ち、次のように報じた。

「ラツィオのロティート会長は守備強化に動き出そうとしている。マウリツィオ・サッリ監督はトップクラスの選手を獲得することになるだろう」

　同メディアは開幕から１勝３敗とつまずいたチームについて、「獲得・売却が不可能になったことで、現チームを構成する選手たちのピッチ上でのパフォーマンスにも影響が出るのは避けられない」と指摘。かつてイタリアのボローニャで活躍した日本人DFは「ラツィオにとって完璧な補強となるだろう」と伝えている。
 

　「サッリは望んでいた素晴らしいDFを獲得する。もう言い訳はできない。冨安はアジア屈指の選手であり、日本代表の中心選手でもあった。近年の度重なる怪我の影響で、彼のキャリアは評論家や関係者が抱いていた期待ほどには伸びていない」

「しかし、彼の特徴を考えると、ラツィオの守備を強化するのに理想的な選手と言えるだろう。ロティート会長は移籍金を１セントも支払うことなく、フリートランスファーで彼を獲得できるだろう。今後の展開を見守るしかない。サッリ監督は幸運を祈りつつ、結果を待っている」

　ただ、実戦から約１年遠ざかっており、すぐにトップレベルでプレーできるかは疑問だ。一方、コンディションさえ整えば、足元の技術と１対１の守備に長けたマルチDFは相当な戦力になるのは間違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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