「日本人の責任は大きい」2失点の日本代表守護神に現地メディアが厳しい評価「アシストした」「ネガティブな主役」

2025年09月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「雑とまで言わずとも不完全だった」

カリアリ戦で2失点を喫した鈴木。(C)Getty Images

 チームにとっても、自身にとっても、手痛い一戦となった。

 パルマに所属する日本代表GKの鈴木彩艶は9月13日、セリエA第3節のカリアリ戦で先発フル出場した。チームは0-2で屈し、今季2敗目を喫している。

 鈴木は前半33分、アンドレア・ベロッティのヘディングシュートを阻んだものの、こぼれ球をジェリー・ミナに押し込まれて先制点を献上。さらに77分、抜け出したミシェル・アドポのシュートで股を抜かれると、ポストに当たったこぼれ球をマッティア・フェリーチに押し込まれた。

 現地メディアは、カリアリの2ゴールとも鈴木に一定の責任があるという見方が多い。

『Gazzetta dello Sport』紙は採点記事で「ベロッティのシュートを弾いた場面で不用意、こぼれ球からミナのゴールに。アドポに対してはゴールを閉ざせず」と、5点をつけている。

『TUTTOmercatoWEB』も5点で「カリアリ先制点の場面は見直すべきだ。弾くのが小さく、ミナに突かれた。この試合でネガティブな主役だったひとりだ」と酷評した。

『calciomercato.com』は4.5点とさらに低い採点。「ミナの決勝点は実質的に彼のアシストだった」と辛口だ。同じく4.5点採点の『EUROSPORT』は、「ミナの先制点でのセーブは、雑とまで言わずとも不完全だった。追加点の場面でも完ぺきではなかった」と評している。

「試合の重要な局面でのミスを考えれば、大きく落第点となるのは避けられない」
 
 一方、パルマ専門サイト『Parma Live』は「スズキがホラー」と4点評価。「失点はどちらも日本人守護神の責任が大きかった。1点目はベロッティのシャイなヘディングをブロックできず。2点目はアドポのシュートで股抜きされた」と批判的だ。

 5点をつけた『Parma Today』も、「ミナのゴールシーンでは最初のベロッティのヘディングを弾くのが完ぺきでなかった。2点目のシーンでも完ぺきではなかった」と報じている。

 セリエA開幕から3試合連続失点の鈴木。ここまではクリーンシートこそなかったが、失点はやむを得なかったと個人の評価は上々だった。だが、3節にして今季初の酷評だ。昇格組のクレモネーゼと敵地で対戦する次節で挽回なるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【動画】日本代表GKが批判された失点シーン

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