「悔しくて情けなくて申し訳ない」J3最下位低迷の沼津、中山雅史監督がシーズン途中で退任。「勝利に結び付けられなかった自分の未熟さ」と悔恨

2025年09月14日 サッカーダイジェストWeb編集部

「笑顔でスタジアムを後にさせてあげられなかった」

沼津が中山監督の退任を発表した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 J3のアスルクラロ沼津は9月14日、中山雅史監督が同日付で退任することを発表。後任には、これまでヘッドコーチを務めていた鈴木秀人氏が就任する。

 静岡県出身で57歳の中山監督は、磐田や札幌などで選手として活躍後、指導者に転身。沼津U-18コーチ、磐田コーチを経て、2023シーズンから沼津のトップチーム監督に就任していた。

「結束」というスローガンのもと、情熱を注いでチームづくりに取り組んだが、今シーズンは開幕戦で勝利を収めたものの、その後は厳しい戦いが続き、現在はJ3最下位と低迷。クラブはこの現状を踏まえ、中山監督は率直な対話を重ね、今後のチームの流れを変える必要があるとの共通認識に至り、双方合意の上で今回の決断となったと沼津は説明している。

 今後のトップチームは、新たに監督に就任する鈴木氏と、新任の山口遼コーチを加えた体制でシーズン終盤戦に臨む。クラブは「J3残留という絶対に成し遂げなければならない使命の達成に向けて、全力を尽くしてまいります」としている。

 なお、中山監督は現場を離れるが、今後もクラブの発展に向けて力を尽くしていく予定だという。
 
 退任にあたり、中山監督はクラブを通じて次のようにコメントした。

「常にスタジアムや様々な形で熱いご声援、情熱で私たちを鼓舞し続けてくれたアスルクラロ沼津のファン・サポーターの皆さんやパートナー企業の皆さまの期待に応えることができず、笑顔でスタジアムを後にさせてあげられなかったこと、晴れやかな気持ちにさせられなかったことが、悔しくて情けなくて申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 共に戦ってくれた選手、スタッフはいつもゲームに向けての準備、全力で闘う姿勢と気持ちを整えていてくれたことに感謝しますし、それを勝利に結び付けられなかった自分の未熟さに、腹立たしさを感じます。

 まだまだ成長過程のアスルクラロ沼津が発展し続けられるよう、自分にできる形でこれからも力を尽くしていきたいと思います」

 また、クラブを代表し、高島雄大代表取締役社長もコメントを発表している。

「中山監督には、2023シーズンより2年半にわたりトップチームを率いていただきました。『結束』というスローガンのもと、常に選手・スタッフ・クラブ全体を鼓舞し、情熱と魂を注ぎ込んでチームづくりに取り組んでいただきました。試合結果のみにとどまらず、選手の心を動かし、観る者の胸を熱くするサッカーを追求されたその姿勢に、クラブを代表して心より感謝申し上げます。

 クラブとしても、中山監督を支えるべく最大限の努力を行ってまいりましたが、結果に結びつけられなかったことに対し、強い悔しさと責任を感じております。しかしながら、この退任という決断にかかわらず、中山監督がクラブにもたらしてくださった多大な貢献に対する感謝の気持ちは決して変わることはありません。

 皆さまの想いに必ず応えるために、クラブは覚悟をもって行動を続けてまいります。アスルクラロ沼津は、これからも地域とともに、未来に向かって挑戦を重ねてまいります。引き続き、変わらぬご支援・ご声援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます」

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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