「これほど違うのか」なぜ“中1.5日”だったのか。総替えで完敗の日本代表、森保監督の想定以上だった“魔の3時間”。久保建英は「厳しかった」【現地発】

2025年09月10日 江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

メキシコ戦ではほぼベストメンバーを送り出す

時差の影響について語った森保監督(左)。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

 日本代表は現地9月9日、来年のワールドカップ開催国であるアメリカと敵地コロンバスで対戦。0-2で完敗を喫した。

 スコアレスドローに終わった6日のメキシコ戦ではほぼベストメンバーを送り出したなか、長距離移動も含めた中2日での試合ということもあって、この試合では先発11人を総入れ替え。だが、コアメンバーとの力の差は大きく、攻守ともにアメリカに圧倒された。

 相手方との調整もあるとはいえ、そもそもワールドカップで中2日はないのに、なぜ中2日の強行スケジュールだったのか。森保一監督はこう説明している。

「ワールドカップ本大会で中2日はないですけど、選手にとってもチームスタッフにとっても、移動した後にハードな試合をするということをやった方がいいと思った」

 今回は西海岸のオークランドから、東海岸のコロンバスに移動で、時差が3時間あった。メキシコ戦の翌日、日本代表は10時半にサンフランシスコを発ち、約4時間半でコロンバスに到着。ただ、時差のせいですでに18時になっていた。

 この日の練習はできず、アメリカ戦に向けた準備期間は1日だけだった。
 
 アメリカ戦を欠場した久保建英は試合前日、「(時差が)3時間というのは、一日が感覚的には短くなりますし、ちょっと厳しかったかなと思います」と語っていた。

 森保監督も試合後、帰り際に「プラス3とマイナス3は全く別。儲けた時間なのか、失った時間なのか。これほど違うのか」と本音をこぼした。

 指揮官が「1.5日」と表現した回復時間では、パワーを発揮するのが簡単ではなかったという。西から東へ、時差のある移動を含めた中2日は、想定以上に過酷だった。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

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