先発11人をがらりと代えた。アメリカ遠征で２試合を戦った日本代表。現地９月６日に行なわれたメキシコ戦は、０－０のスコアレスドロー。中２日で迎えたアメリカ戦で、森保一監督はスタメンをメキシコ戦から"総入れ替え"した。

　長友佑都や伊東純也、前田大然ら実績のある選手以外では、藤田譲瑠チマ、関根大輝、望月ヘンリー海輝、鈴木唯人ら若手を抜擢した。

　０－２で敗れた試合後の会見で、現地記者から「どうやって先発を決めたのか？」と質問が及ぶ。指揮官は「勝利を目ざして戦うところは、代表チームが第一に考えているところ」としたうえで、こう続ける。

「選手の経験は浅いが、自信を持ってピッチに送り出して、アウェーの中で勝利を目ざしてチームを編成した。若い選手を起用したのは、我々の目標はワールドカップで優勝するところで、世界で勝つためにチーム作りをしていかないといけない」
 

　そのために何をすべきか。

「一部のコアな選手だけのレベルアップと経験の場ではなく、チームを幅広く底上げし、最終的にワールドカップで最強、最高のチームを作るということで若手を起用した。選手たちにも試合が終わってからも話したし、普段から１チームの強化だけでなく、２チーム、３チームを編成。そうでなければ、ワールドカップで勝っていけない。そういったチャレンジをこれまでもしてきたし、これからもチームを固めることと並行してやっていきたい」

　結果を出すことはできなかった。ただ、この悔しい敗戦が、後の大きな成果につながるはずだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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