「前代未聞の苦しみ」「狂った勝利」イタリアメディアが報じた激闘5-4”イスラエル戦の希望と不安。「呪縛を断ち切る存在」になり得るのは…【W杯欧州予選】

2025年09月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「完璧ではないイタリア」

イタリア代表のガットゥーゾ監督は救世主的存在になれるか。(C)Getty Images

 現地時間9月8日、ワールドカップ欧州予選でイスラエル戦に臨んだイタリア代表。0−1、1−2と二度もリードを許し、そこから逆転して終盤81分までに4−2と引き離しながらも87分のオウンゴール、90分のヘッド弾で追いつかれる。後半アディショナルタイム(90+1分)のトナーリの決勝弾でどうにかイスラエルを振り切ったものの、イタリアの戦いぶりはどこかすっきりしなかった。

 この激闘を受け、イタリアの国内メディアで共通した論調は「守備の不安」と「粘り強い攻撃」だった。例えばイタリアの大手スポーツ紙『La Gazzetta dello Sport』は「イタリア、狂った勝利! 91分に5−4でイスラエルに勝利、だが恐怖と2つのオウンゴール」との見出しで、 2ゴールを決めたケーンの活躍を評して劇的な勝利を称える一方、"守備の恐怖"と"自滅的ミス"に強い懸念を示した。

 同紙は試合展開を「sofferenza inaudita(前代未聞の苦しみ)」と形容し、イタリアの戦いぶりを強い表現で批判した。また、イタリアの大手一般新聞紙『Corriere della Sera』は「完璧ではないイタリア、息切れしながらも自らを救う」との見出しでディフェンスの乱れを指摘。同紙はポリターノのコメント「とんでもない、狂ったような試合だったが、勝ち点を持ち帰れて満足」から"試合の狂乱ぶり"も伝えている。
 
 イタリアの大手スポーツ紙『Tuttosport』は、「イタリア、苦しみ、うなりながらも5−4で勝利。オウンゴールと終盤の混乱でイスラエルを撃破。ガットゥーゾは2位に浮上」との見出しで、内容の骨子は以下のものだった。

「ガットゥーゾ監督の就任2戦目にして2連勝。W杯予選突破へ大きく前進」
「前半はお粗末な守備とオウンゴールで試合を難しくしたが、後半は攻撃陣が躍動」
「ケーン(2得点)、ポリターノ、ラスパドーリ、そして最後にトナーリの劇的弾で5ゴール。それでも2つのオウンゴールを含む守備崩壊で最後まで混戦」
「悪夢のようなW杯連続不出場という"亡霊"に追われてきたアッズーリだが、ガットゥーゾがその呪縛を断ち切る存在になるかもしれない」

 このように「ガットゥーゾ=希望」との見方もしている。ワールドカップ優勝4回のイタリアが、3大会連続予選敗退を回避できるか。そのキーマンのひとりがガットゥーゾ監督なのは間違いない。

構成●サッカーダイジェストWEB編集部

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