「約束したのなら守らなければ」移籍志願を名門が拒否。日本代表FWの告白に反響が収まらず…OBは同情「とにかく彼が不運」

2025年09月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

「彼のプレーに影響したのは明らか」

失意の中で日本代表に合流した前田。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

 前田大然はこの夏、セルティックにステップアップを願い出た。名前こそ明かさなかったが、個人合意に至ったクラブもあったという。だが、セルティックからは移籍を認められなかった。

 この告白は大きな反響を呼んだ。現地では移籍を希望していた前田が、今後も以前のように献身できるのか懸念する声もある。残留を望まない選手を引き留めるべきではなかったとの見方もあった。日本では移籍を認めなかったセルティックに対する批判の声もあがっている。

 セルティックOBのアラン・ラフも、前田とクラブの間で合意があったのなら、移籍させるべきだったとの見解を示した。ただ、タイミングが良くなかったとも述べている。

 地元メディア『GlasgowWorld』によると、ラフは『PLZ Soccer』で「彼はそれに影響された。それは疑いない。そういったことがあるときは、ほかの選手のほうが良くなることもあるものだ」と話した。
 
「それが彼のプレーに影響したのは明らかだ。彼がセルティックに来た理由は移籍するため、イングランドへのステップだ。彼らの大半はより大きなクラブに移籍するために来ると聞いている。彼が心にそう定めていたのは明らかだろう」

「約束したのなら、それを守らなければならない。合理的なオファーが届いたらと、約束されていたのは明らかだ。間違ったタイミングでそれが届いたのは、とにかく彼が不運だね」

 ただ昨季、1月の古橋亨梧退団でCFに転向してから得点を量産し、リーグの得点王と年間最優秀選手に輝いた前田だけに、この夏の去就が騒がしくなることは容易にできた。それだけに、日本代表FWが移籍する事態に備えていなかったセルティックの準備十分という指摘もある。

 いずれにしても、この夏、5大リーグ移籍が実現しなかった。このことは、今季のセルティックと前田自身にどう影響するだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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