【日本代表の採点&寸評】難敵メキシコと互角以上の戦いも勝ち切れず…5人が及第点を上回る高評価。MOMは圧巻のポストプレーを披露した9番

2025年09月07日 江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

ノーゴールに終わったのは明らかな課題

【警告】日本=渡辺(75分) メキシコ=なし
【退場】C・モンテス(メキシコ)
【MAN OF THE MATCH】上田(日本)

[国際親善試合]日本 0-0 メキシコ/9月6日/オークランド・コロシアム

 アメリカ遠征中の日本代表は現地9月6日、国際親善試合でメキシコ代表とアメリカのオークランド・コロシアムで激突した。

 序盤、ハイプレスを仕掛ける日本は前線でボールを奪い、久保建英、上田綺世らがチャンスを作ったが、惜しくも得点には繋がらず。その後は一進一退の攻防が続き、スコアレスで前半を終える。

 後半に入って、53分には南野拓実が決定機を迎えたが決め切れない。逆に68分にはセットプレーからエリク・リラにヘディングシュートを浴びるも、GK鈴木彩艶の好セーブで凌いだ。結局、試合はスコアレスドローに終わった。
 
▼日本代表のチーム採点「6」

 アジア以外の相手とは約2年ぶり。FIFAランキングで4つ上の難敵に対し、招集メンバーの中でほぼベストメンバーを起用。怪我人続出の最終ラインは右から板倉滉、渡辺剛、瀬古歩夢、ボランチは遠藤航の相棒に鎌田大地をチョイスした。

 序盤から完全にペースを握り、チャンスを作り出したものの、ゴールをこじ開けられない。徐々に相手に盛り返されたなか、53分には完璧な崩しから南野に絶好機が訪れたが、枠を捉えられなかった。

 これまで1勝4敗の相手にプレス、デュエル、ポゼッションで負けていなかった点は成長を感じた一方、3月のサウジアラビア戦、6月のオーストラリアに続いて、ノーゴールに終わったのは明らかな課題だ。

 森保一監督は69分の3枚替えで、堂安律と三笘薫の両ウイングバックを2シャドーに配置替えし、81分には町野修斗を投入して2トップに移行するなど手を打ったが、最後までゴールをこじ開けられなかった。

 選手個々を見ると、圧倒的だった選手や特別悪かった選手は見当たらない。

 そのなかでも、好セーブを披露したGKの鈴木、3バックの中央で堅実な守備を見せ、フィードも上質だった渡辺、攻守に奮闘したダブルボランチの遠藤と鎌田、圧巻のポストプレーに加えて相手DFの退場を誘発した1トップの上田を、及第点を上回る6.5点で最高点とした。

 マン・オブ・ザ・マッチは悩んだ末に、9番の上田を選出した。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

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