「去年とは違う」欧州強豪が獲得を狙う21歳の日本代表MFがオランダ首位クラブで主軸に成長した理由。加速度的な成長が続けばW杯のメンバー入りも【現地発】

2025年09月05日 江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

「コンディションはすごくいい」

6月シリーズに続いて招集された佐野航。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

 アメリカ遠征中の日本代表は現在、現地6日のメキシコ戦に向けてトレーニングに励んでいる。

 追加招集で、6月シリーズに続いて代表入りを果たした21歳のMF佐野航大は3日の練習後の取材で、「事前に怪我人の状況によってあるかもというのは(連絡を)受けてて。招集確定の連絡がきたのは直近だった。『やってやるぞ』という気持ちですね」と意気込みを語った。

 3年目を迎えたオランダのNECでは、いまや主軸に成長。エールディビジで首位と好調のチームを牽引し、不可欠な存在となっている。

 その裏には、初キャップを刻んだ6月の日本代表後の取り組みがあるようだ。

「身体づくりだったり、頭のところもしっかり整理できて、強化もできているんで。開幕戦からコンディションはすごくいいと思うし、いいプレーが続いている。代表を経て、6月の代表で出た課題というのをしっかり自チームに持ち帰って、それをコツコツやっていた」
 
 具体的には、去年よりも下半身の筋トレを重点的にやり、「スピードだったり、デュエルの力強さは、去年とは違った感じになっている」という。

 また、今シーズンはNECがポゼッションスタイルに変わり、「自分がボールをもらう回数もパスをする回数も昨シーズンより圧倒的に増えている」ため、特徴を出せているようだ。

「フィジカルだったり、技術的なところをもっと上げながら、代表の戦術ややるべきことをしっかり整理して。代表活動でアピールできたら」

 NECのゼネラルマネージャーが、オランダの強豪PSVに移籍する可能性もあったと発言するなど、同じく日本代表の兄・海舟(マインツ)と共に欧州での評価も高まっている航大。ポリバレントな能力を持つだけに、加速度的な成長がこの先も続けば、ワールドカップ本大会でメンバー入りも夢ではないだろう。まずは、メキシコ、アメリカでの2連戦でアピールしたい。
 
取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)

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