「人生に1度しかない」東京Vデビュー戦で奮闘。新戦力のDF井上竜太が感じた“レベルの高さ”「J1だなと」

2025年08月26日 藤井圭

チームは広島に0-3で完敗

3バックの左で先発出場した井上。(C)SOCCER DIGEST

 東京ヴェルディは8月24日、J1リーグの第 27節でサンフレッチェ広島と味の素スタジアムで対戦し、0-3で敗れた。

 チームは完敗を喫したなか、この一戦で、今夏にJ2のブラウブリッツ秋田から加入した井上竜太が移籍後初先発。3バックの左に入ると、リーグ屈指の強度を誇る広島に対して、186センチの体格を活かした身体の強さを発揮。攻撃でも利き足とは逆の左足で福田湧矢へ鋭いクサビのパスを入れるなど見せ場を作った。

 これまで秋田や、J3のツエーゲン金沢でキャリアを重ねてきた25歳のCBは、この日がJ1デビュー戦。しかし、ディフェンダーとしては悔しい3失点となり、次のように反省を口にする。

「やっぱり今日のプレーを振り返ると、自分のところで簡単なミスが多かったのが反省点として挙げられます。そこは練習から突き詰めてやらないといけないです」

 また、日本トップレベルの相手に「間合いを少しでも開けると足を振ってくるのがJ1だなと感じました」と驚きつつ、それをも"楽しさ"と感じていたようだ。

「すごく楽しかったですね。負けはしましたけど、やっぱりデビュー戦は人生に1度しかないなかで、今日は自分の中で楽しもうと思って挑みました」
 
 一方、城福浩監督は秋田から来た新戦力を起用した理由について問われると、「我々が今抱えている問題の1つに高さがある」と課題を提起。その上で、「セットプレーが一番の強みである広島さんと対戦するにあたっては、大きな問題であり、その意識を持っていました」と述べており、高さ対策として井上をセレクトしたようだ。

 現在14位につけるクラブは、決して潤沢ではない財政状況ながらも、限りある資金で補強を敢行し、J1残留を目ざす。指揮官は「J1でやったことのない選手をどこかで使わないと戦力化できない」として、井上を含めた若手選手たちへの成長を促す。

「残りの試合数と勝点と考えながら、今出ている選手、ここまで出ていた選手、新たに入ってきた選手、ベンチに入れていない選手、全員がやはりもうひと伸びしないと、我々が来年もJ1で戦うことは非常に厳しくなると思います。誰にも頼れないですし、彼らを成長させなければいけない。ある意味で覚悟を持って井上を使いました」

 自身のパフォーマンスについて「これで満足していたらダメ」と、気を引き締める井上。広島戦の出場は、さらにレベルアップするための貴重な経験となっただろう。

取材・文●藤井圭

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