「放出などバカげている」「最も愚か」日本人エースの“売却論”に元プレミア得点王が猛反対!「2選手分を失う」「150億円でもダメだ」    

2025年08月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

「正気を失ったみたいに思われるかもしれないが…」

昨シーズンは33ゴールを挙げた前田。(C)Getty Images

 前田大然はセルティックで今季も上々のスタートを切った。カップ戦初戦でシーズン初得点をあげている。専門メディアは、笑顔を見せた前田は残留するに違いないと報じた。

 ただ、移籍市場が閉まるまで、去就をめぐる憶測がなくなることはない。それでも、レジェンドOBのクリス・サットンは、このタイミングでセルティックが前田を手放すことなどあり得ないと強調している。

 サットンは地元紙『Daily Record』で「様々な噂や憶測が飛び交う移籍市場を、バカげた季節と呼ぶ人もいる。だが、セルティックがマエダを売却するという話は、圧倒的に最も愚かな提案だ。今、彼を手放すなど、まったくバカげている」と述べた。

「セルティックのやり方や、高額オファーが届く展望などはどうでもいい。シンプルに、マエダは今手放すことができないのだ。どんな金額であっても、ね。正直、クレイジーな金額であっても、例えば7500万ポンド(約150億円)でもダメだ」

「正気を失ったみたいに思われるかもしれないが、私は本気だ。(放出したら)セルティックはただの一選手を失うのではない。マエダの多才ぶりなら、少なくとも2選手分を失うことになる。しかも、前線はすでに必要最低限しかいない」

 さらに、サットンは「彼が27歳で、契約が残り2年となり、資金化するタイミングかもしれないという声もある。すでに代わりとなる選手がふたり用意されているのなら分かるけどね」と続けた。
 
「だが、セルティックはまだキョウゴ(古橋亨梧)やニコラス・キューンの代役を獲得していない。マエダの場合でも疑わしい。今市場でマエダを売るのは、最後の一線を越えることになる。ブレンダン・ロジャーズ監督はどうなるんだ?」

 また、本人が移籍を望めば慰留は難しいとの見方にも、サットンは「マエダの契約はあと2年だ。雇用主に対する義務がある。いつ選手を売るかを決めるのはクラブだ」と話している。

「プレーを拒むのは契約違反だ。仕事するか、報酬減額か。マエダがそこまでの段階に至っているとか、移籍を求めているといった見方はまったくない。彼は常に全力を尽くすし、それが変わるとは思えない」

「今のチームで最も重要な選手で、残留が必要だ。1年後に選択肢があれば、そのときは取引するタイミング。だが、今じゃない。セルティックは今市場で攻撃の標的を逃し、すでにチャンピオンズ・リーグ出場を賭けている状態だ。マエダが去れば、一気に崩れるだろう。どこかでもう十分と言わなければ。ロジャーズはトップクラスのタレントが去り、チームが弱体化するのを見てきた」

 元プレミアリーグ得点王の声は、セルティックに届くか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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