「自分のサイドバック像が形になってきた」出番を増やすマリノス鈴木冬一。定位置確保にも闘志「奪われないためにも結果で示す」

2025年07月21日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

13節・神戸戦から9試合連続で出場中

左SBで存在感を高めている鈴木。(C)SOCCER DIGEST

[J1第24節]横浜FM 3-0 名古屋/7月20日/日産スタジアム

 3-0で名古屋グランパスに勝利し、3か月ぶりに最下位から脱出した横浜F・マリノス。今季はリーグ戦でクラブワーストの7連敗、11戦未勝利という苦難もあったが、直近の3試合は2勝1分けで、着実に復調しつつある。

 そんなチームのなかで、存在感を高めているのが左SBの鈴木冬一だ。

 開幕から出場時間が伸びなかった鈴木だが、久々に起用された13節・ヴィッセル神戸戦から9試合連続出場中で、ここ3戦(22節・湘南ベルマーレ戦、23節・横浜FC戦、今節の名古屋戦)はフル出場。もちろんシーズン途中に、左SBのレギュラーだった永戸勝也が神戸に移籍した背景もあるが、出番を増やすなかでチームの勝点の積み上げに貢献している。
 
 以前に「自分の感覚は良くなっていますし、コーチに教えてもらったことを試合で出す作業ができている」と語っていた鈴木は、名古屋戦でも持ち味を発揮。攻守の切り替えの早さと予測で、何度も相手の攻撃の芽を摘んだ。

 また、得意のドリブルでボールを敵陣まで運び、左ウイングのエウベルとの好連係からチャンスを演出。ゴールには繋がらなかったが、攻撃を活性化させた。

「自分のサイドバック像が形になってきたと思う」

 試合後に自身のプレーをそう振り返った鈴木は、定位置確保に向け闘志を燃やす。

「今やっているポジションを奪われたくないですし、奪われないためにも、結果で示さないといけない。毎日の練習から危機感を持っています」

 だからこそ、さらなるレベルアップにも貪欲だ。

「今日の相手は(165センチの)僕のところを狙って、高さを活かしてきましたが、それは今までもあったし、これからも続くと思うので、その課題とどう向き合っていくかが大事。今の自分の弱みだと思うので、強みにできるように取り組んでいきたい」

 向上心の強い25歳は、横浜FMで不動の地位を築けるか注目だ。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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