クリスタル・パレスのスティーブ・パリッシュ会長が怒り心頭だ。

　日本代表MF鎌田大地を擁するパレスは、2024-25シーズンにFAカップ初制覇を果たし、ヨーロッパリーグ（EL）出場権を掴んだ。しかし、規約違反を理由に欧州サッカー連盟（UEFA）からその権利を無効化され、一段階下のカンファレンスリーグ（ECL）への降格を命じられた。

　パレスの共同オーナーを務めるジョン・テクスター氏は、同じくEL権を持つリヨンを所有するグループのオーナーでもある。UEFAの規定では、オーナーが重複する２つのクラブが、同じ大会に参加することは認められていないため、今回の決定が下された。
 

　もっとも、パリッシュ会長はUEFAの裁定に不満を露わにしており、異議を申し立てると明言。英衛星放送『Sky Sports』の取材に応じ、次のように訴えた。

「絶望している。我々はカップを勝ち取り、歴史上初めて何か（メジャータイトル、EL出場権）を手にしたんだ。誰かが私に『宝くじに当たったのに、カウンターで金を受け取れないようなものだ』と言った。これはフットボールにとって悪い日だ。正当に出場資格を得たクラブが、想像できる最も馬鹿げた技術的な理由で排除される。

　誰もが知っているように、ジョン（・テクスター）やイーグル・フットボール（テクスターの会社）はクリスタル・パレスに決定的な影響力を持っていない。誰もが私たちがマルチクラブ（オーナーシップ）の一部ではないと理解している」

　プレミアリーグ７位で、ECLを戦う予定のノッティンガム・フォレストが、繰り上がりでELへ昇格する可能性が出てきた。決定が覆されることはあるのか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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