「マジか」

　E-１選手権のメンバーに入り、３年４か月ぶりに日本代表の招集を受けた鹿島アントラーズの植田直通は、自身にとってもサプライズだったという。

「僕も30歳になったので、（日本代表のメンバーは）若い選手になってきつつありますし、これだけ呼ばれてなかったで、呼ばれるとはそこまで思っていなかったですし、びっくりが正直なところです」

　周囲から、選出される可能性を耳にしていたが、「『絶対に呼ばれない』と言っていた」という。

　2018年のロシア・ワールドカップに出場したCBは、「年下だろうが、年上だろうが、みんなから学んでいきたいと思いますし、ここを成長の場にしたいなと思う。個人としても成長したいし、このチームで、まずはこの大会の優勝を成し遂げたいなと思います」と意欲を見せた。
 

「こういう機会はもらえない選手もたくさんいる。呼ばれただけで満足せず、ここで何を目指すかは、グループの中でも変わってくると思う。自分はグループの中で、より高みを目指していきたい。一番上に、ワールドカップに出場するというのは、みんなが思っていることだし、そこに僕もしっかりと食い込んでいければいいなと思います」

　初戦の香港戦では出番がなかったため、12日の中国戦での先発起用が濃厚だ。久々の代表戦で、W杯経験者としての「格」を見せられるか。

取材・文●江國森（サッカーダイジェストWeb編集部／現地特派）