元日本代表FWの城彰二氏が、自身のYouTubeチャンネルを更新。東アジアE-１選手権の初戦で香港代表に６－１で大勝した日本代表について語った。

　オール国内組で大会に臨んでいる日本。香港戦ではジャーメイン良が４ゴールを挙げたほか、稲垣祥、中村草太も得点。圧巻のゴールラッシュも、城氏は対戦相手のレベルの低さを指摘する。

「香港は本当に弱い。弱すぎて相手にならない印象。ブロックを引くけども、プレッシャーがまったくない。フリーで色々できるから、日本はすごく楽だった」

　開始４分の先制弾を皮切りに、26分までに４ゴールを決めたジャーメインを「ポジショニングが良いし、ボールが来たら確実に仕留められる技術があるのは凄い」と評価しつつ、こう続ける。

「香港のディフェンス能力の低さと、ゴール前でフリーにさせてくれる"優しさ"があった。厳しい状況でもっと見たい選手」

　20分に稲垣が決めた豪快なミドルシュートについても、「ここを開けていいの、というぐらい"どフリー"で」相手の拙さが目についたという。
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　実力差は明らかだった。ただ後半は一転、日本はペースダウン。59分にセットプレーから失点し、90＋３分に中村がダメ押し弾をマークも、スコアで見れば"１－１"で前半のようにはいかなかった。それについて城氏は、こう分析する。

「香港が日本のスピードに慣れたのと、（日本が）大量得点をしているので、それ以上に取りに行くのがなかなか難しくなった。ただ中盤でのミス、自分たちのコントロールミスやパスミスが非常に多くて、なかなかリズムが掴めなかった」

　それでも、63分に投入された大関友翔が流れを変えたとし、「パスの出所とかセンス、技術という部分は、リズムを何度も作ろうとトライしていた」と評価。スタメンで77分まで出場した宮代大聖とともに、期待の選手に挙げる。

　ただトータルで見ると「厳しいことを言うと、このレベルで行くと世界は難しいと率直に感じた」とも述べる。

　E-１で日本は今後、７月12日に中国、15日に韓国と相まみえる。

　今後に向けて城氏は、「試合に出ていない選手もいるから、どういったプレーを見せてくれるのか楽しみ。１人でも多く、（北中米）ワールドカップの切符を手にできるように、サバイバルだから頑張ってほしい」とエールを送った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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