ドイツ代表のゴメス、クーデターを理由にベジクタシュ退団を決意

2016年07月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

「この数日間に起こったことは非常に恐ろしいものだった」…

ファンへは「素晴らしい時を与えてくれた」と、クラブへは「ファンタスティックな1年だった」と、ゴメスはそれぞれに感謝の言葉を綴った。 (C) Getty Images

 先のEURO2016でドイツ代表のCFとしてチーム最多の2ゴールを決めるなど、存在感を十分に示したマリオ・ゴメス。現在はトルコのベジクタシュに在籍しているが、15日に起こったクーデター未遂を理由に、退団の意思を表明した。
 
 これは、彼が自身のフェイスブックで明らかにしたもので、警官や一般市民161名が死亡した軍部の一部勢力によるクーデター未遂を受けて、「スポーツとは全く関係ない側面の理由により、退団することにした」と綴っている。
 
 ゴメスは2013 年から加入したフィオレンティーナでの2シーズン、たび重なる怪我で活躍できず、昨シーズンよりベジクタシュにレンタル放出されたが、ここで復活。水を得た魚のごとく活躍し、26ゴールを決めてリーグ得点王に輝くとともに、チームを7シーズンぶりの優勝に導いた。
 
 自身を復活させてくれたクラブへの思いは強いようで、「この決断は非常に難しいものであり、悩んだ末のもの」と語り、「素晴らしいファンやスタジアムでプレーできないのは、とてもヘビーだ」と続けている。
 
 その後はクラブやファンへの感謝の気持ちが綴られ、「この数日間に起こったことは非常に恐ろしいものだった。私の気持ちを理解してほしい」と懇願するとともに、「政治問題が早く解決され、平和が戻ることを祈っている」と締めた。

 復活したCFの今後の去就がどうなるか、注目を集めるのは必至である。
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