「出ない判断はなかった」「溜めてくるのは知っていた。もう少し我慢しないと」横浜FC守護神がPK献上→失点を振り返る。退団迫るマリノス主砲に被弾でダービーを落とす

2025年07月06日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

中断期間にどう立て直していきたい?「全部じゃないすかね」

昨季から横浜FCの正守護神を務めている市川暉記。写真:滝川敏之

 7月5日に開催されたJ1第23節で、勝点19で18位の横浜FCが、同15で最下位に沈む横浜F・マリノスと本拠地ニッパツ三ツ沢球技場で対戦。この一戦を最後にチームを離れるアンデルソン・ロペスにPKで奪われた1点に泣き、0-1で横浜ダービーを落とした。

 痛恨のPKを与えてしまったのは、長らくスコアレスが続いていた78分。隙を見て3列目からペナルティエリア内に抜け出したマリノスの渡辺皓太に対し、横浜FCのGK市川暉記は前に出てピンチを阻止しようとするも、ファウルで倒してしまった。

 試合後、市川に話を訊くと、このシーンを次のように振り返った。

「事故的な感じで、ちょっと転がってきたボールに対して、あそこで出ない判断はなかったと思うし、あれ出なかったら絶対1対1で流し込まれるだけだと思うので。あとはそこの出た後の対応は、(正しい選択が)ブロッキングだったのかは、映像を見ないと分からないです」
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 PK職人としても知られる相手エースには、細かいステップでタイミングをずらされ、ゴールネットを揺らされた。在籍7年目の昨季から正守護神を務める26歳は、A・ロペスがボールを蹴るよりも先に動いてしまったことを嘆いた。

「溜めてくるのは知っていたし、そのなかでもう少しやっぱ我慢しないといけないところはあったかなと思います」

 日本代表がE-1選手権を戦う関係で、次節のアウェー清水エスパルス戦は7月20日に行なわれ、2週間空く。「中断期間にどう立て直していきたい?」と問われ、市川は「全部じゃないすかね。やれることを全てやって、清水に全力で勝ちに行けるようにやるだけです」とJ1残留へ強い覚悟を示した。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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