トッテナム合意報道の高井幸大、移籍が実現したら出番は得られるのか。 英国人記者が見解「日本人を高く評価する指揮官は去ったが…」【現地発】

2025年06月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

「より公平なポジションを争いができる」

トッテナムへの移籍が噂されている高井。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 20歳の日本人DF高井幸大が川崎フロンターレからトッテナムに移籍する見込だ。先日、英公共放送『BBC』などによって、「すでに500万ポンド(約9億8000万円)の契約で合意した」と報じられた。

 この移籍が実現すれば、プレミアリーグにおける日本人DFの系譜を継ぐことになる。これまで吉田麻也をはじめ、冨安健洋、菅原由勢といった選手たちが、日本人DFがプレミアでキャリアを築けることを証明してきた。

 これは日本人が持つ規律、冷静な態度、監督に与えられたタスクを遂行する能力が要因だと私は考えている。さらに、日本人選手は究極のプロフェッショナルであり、クラブは彼らの行動や振る舞いを心配する必要がなく、他の選手たちへの模範となる存在だ。

 高井の報道が出た時、正直、私は少し驚いたが、アンジェ・ポステコグルー監督時代から計画されていたものではないかと考えている。日本人プレーヤーを高く評価する前指揮官が彼の獲得に動いていたのであれば納得できる。

 そのオーストラリア人指揮官はすでにトッテナムを去ってしまったが、心配はいらない。トーマス・フランク新監督は若手に大きな信頼を寄せる指揮官だ。若く、ポテンシャルのあるこの日本人DFの能力を最大限に引き出してくれるだろう。プレミアリーグでキャリアをスタートさせるのにはぴったりの監督だ。
【画像】長澤まさみ、広瀬すず、今田美桜らを抑えての1位は? サカダイ選手名鑑で集計!「Jリーガーが好きな女性タレントランキング」TOP20を一挙紹介
 そして、トッテナムは2024-25シーズンのヨーロッパリーグで優勝したため、来季はチャンピオンズリーグに出場できる。これも高井にとってはもちろんプラスになる。欧州最高峰の大会に出られるだけでなく、試合数が増えることで出場機会が確保できる可能性も高まる。

 さらに少し奇妙に聞こえるかもしれないが、トッテナムが24-25シーズン、プレミアリーグで17位に終わるなど最悪の出来だったのも、彼にとってはポジティブな要素だ。特に守備陣のパフォーマンスはシーズンを通して非常に悪かったため、新シーズンに向けてより公平なポジションを争いができる。

 現在、高井のポジションにはミッキー・ファン・デ・フェンとクリスティアン・ロメロという優れたCBがいるが、彼らは多くの試合に欠場しがちだ。前者は怪我が多く、後者はレッドカードや累積警告により出場停止処分を受けることが少なくない。ロメロに関しては移籍の噂も囁かれている。

 正式な発表はまだされていないが、トッテナムへの加入はすべての面で高井にとって素晴らしい経験になるのは間違いない。この機会を存分に活かして偉大な選手になることを願っている。

著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。

【画像】美女がずらり!! 真野恵里菜、平愛梨、高梨臨…新旧日本代表を支える"モデル&タレント妻たち"を一挙紹介! 

【記事】「日本列島が大興奮」イングランド名門が28歳日本人の獲得画策報道に韓国メディアも注目「日韓コンビの結成が間近か」

【記事】「美男美女ですね!」三笘薫が結婚式写真を投稿! ドレス姿の陸上選手妻と寄り添うツーショットが大反響!「とっても美しい」「待ち受けにしたい」 
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事