得点こそ奪えなかったが、不世出のスーパースターが随所で魅せた。

　現地６月14日に開催されたクラブ・ワールドカップの開幕戦で、地元アメリカのインテル・マイアミが、エジプトの強豪アル・アハリと対戦。０－０で引き分けた。

　バルセロナでもチームメイトだったルイス・スアレス、セルヒオ・ブスケッツらと共に先発したリオネル・メッシは、自慢の左足で何度も相手ゴールを脅かした。

　また、ボールキープやドリブルでも流石の存在感を発揮。63分にはハーフウェイライン付近からワンツーで持ち上がり、ゴール前の好位置でFKを獲得した。すると『DAZN』の中継で、大人気解説者の林陵平氏は「（ボールを）取られないのよ！取られないというか、（相手が）取れないのよ。（ボールを）隠すのよ。隠すの好きなのよ（笑）」と唸った。

　さらに、同じく解説を担当した柿谷曜一朗氏は、森保ジャパンのエースを引き合いに出し、「今のプレーもそうですけど、この間のインドネシア戦の久保（建英）選手のプレーにやっぱ被りますよね。今の持ち方もそう」と口にした。プレースタイルが重なって見えるようだ。
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　もっとも、天才と称された柿谷氏も卓越してきたボールコントロールで人々を魅了してきた。それだけに林氏から「現役時代は柿谷さんも隠すの好きじゃなかったですか？」と振られると、こう答えた。

「隠すけど、こうやって運べないんで。隠すだけ。その場で隠すのは隠すんですけど」

　出場枠が大幅に増え、32チームが参戦する新生クラブ・ワールドカップでも、メッシは主役となるのか。19日のポルト戦、23日のパルメイラス戦でのパフォーマンスにも期待したい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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