4.5→8.5大幅増でのW杯アジア最終予選が終了。見えたものは? 宮本恒靖会長に訊く「枠が増えたから楽に戦えたというよりも…」

2025年06月11日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「チーム力が単純に上がっているから勝てた部分はたくさんある」

佐野海舟(5番)や高井幸大(3番)といったフレッシュな選手の活躍により、大勝で最終予選を締め括った。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 6月10日に北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の最終節が各地で開催され、日本はインドネシアを6-0で下した。

 アジアの出場枠が前回のカタール大会4.5(+開催国分の1)から、8.5に増えたなか、現時点でイラン、ウズベキスタン、韓国、ヨルダン、日本、オーストラリアの北中米行きが決まった。残る枠を懸けて、3位or4位のUAE、カタール、イラク、オマーン、サウジアラビア、インドネシアがプレーオフを戦う。

 条件的には、カタール大会に比べてW杯出場のハードルが下がったと言えるが、森保ジャパンはその恩恵を受け、楽に予選を突破したわけでは決してない。

 日本サッカー協会の宮本恒靖会長はインドネシア戦後、自チームをこう誇った。

「前回の大会の予選に比べても選手層は厚くなっている。枠が増えたから楽に戦えたというよりも、チーム力が単純に上がっているから勝てた部分はたくさんある。ここから、より競争があれば、よりチーム力を上げてくれるじゃないかなと思う」
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 ウズベキスタンとヨルダンはW杯初出場となる。出場枠増加を背景に2か国が成し遂げた快挙は、アジアサッカー界全体の活性化に繋がるのではないだろうか。この点に関しても宮本会長に見解を求めた。

「それは間違いなくあると思います。例えば今まで出られなかった国がそうやって出るところに繋がっているのを見ると、他の国もより自分事に感じて、より強化していくところはあると思う。それはアジアサッカー全体に繋がる」

 アジア4次予選とも称されるプレーオフも白熱必至の戦いだ。アジア内でハイレベルな争いが続けば、それこそ日本にとって非常に大きな恩恵となる。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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