「美しくもなければ、面白くもない」英紙が掘り下げた豪州の“罪”と“奇跡”「サムライブルーの2軍は唯一の重要な統計を除き、ほぼ全て優勢」

2025年06月06日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ベヒッチの一蹴りで90分間の罪が洗い流された」

大幅にメンバーを入れ替えて臨んだ日本。北中米W杯予選初黒星を喫した。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

 終了間際、たった一瞬の出来事だった。

 森保一監督が率いる日本代表は6月5日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で、オーストラリア代表と敵地パースで対戦。すでに大幅にW杯出場を決めており、メンバーを大幅に入れ替えながら押し込んだが、ゴールを奪えずにいると、90分にアジズ・ベヒッチにワンチャンスをモノにされ、0-1で敗れた。

 オーストラリアにとっては、W杯出場に大きく近付く最高の結果となった。内容は二の次だ。英紙『The Guardian』は彼らの戦いぶりを受け、「美しくなく、面白くもなかったが、サッカルーズの苦闘は終盤のドラマにより奇跡的な勝利で幕を閉じた」と題した記事を掲載。「たった一瞬の出来事――アジズ・ベヒッチの一蹴りで、パースでの90分間の罪が洗い流された」と伝えている。

「得点するまで彼らは圧倒的に劣勢に立たされ、自陣から脱出するだけでも幸運だった。ましてや相手のゴールに脅威を与えるプレーはほとんどなかった。一方、サムライブルーの2軍は、唯一の重要な統計を除いて、ほぼ全ての統計で優位に立っていた。ホームチームに力不足の失望感が漂い、あらゆるチャレンジで劣勢に立たされ、デュエルに敗れ、セカンドボールを逃し続けたという見方が広がっていた。しかし、パニックの兆候はなかった」
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 同紙はそのうえで、シャドーで80分までプレーしたコナー・メトカーフの「コーチたちは『冷静に』と繰り返した」「もし90分に得点する必要があるなら、90分に得点するしかない」という発言を踏まえ、こう続けた。

「偶然、予知、あるいは神の介入か、90分にアジズ・ベヒッチが放ったシュートがコウセイ・タニ(GK谷晃生)を越えてゴールネットに突き刺さった。一瞬の間に、苦闘の末の引き分けが奇跡的な勝利に変わり、前の90分間の過ちは歓喜の中で消え去った。美しくもなければ、面白くもなかったが、トニー・ポポビッチ率いるチームは、火曜に大惨事を起こさない限り、W杯出場が揺るがない事実を把握しながら、サウジアラビア行きの飛行機に乗る」

 やはり内容は二の次――美しさ、面白さは三の次だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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