2012年と2021年にチャンピオンズリーグ、2013年と2019年にヨーロッパリーグ、そして――チェルシーが史上初の三階級制覇を成し遂げた。

　現地５月28日に開催されたカンファレンスリーグ決勝で、チェルシーはベティスとポーランドで対戦。開始９分でショートカウンターから先制を許すも、後半に得点を重ね、４－１で逆転勝利を収めた。

　圧巻のパフォーマンスでプレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いたのは、コール・パーマーだ。今をときめく23歳のイングランド代表アタッカーは、正確無比なラストパスでエンソ・フェルナンデスの同点弾、ニコラス・ジャクソンの勝ち越し弾をアシストしてみせた。
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　英紙『Mirror』によれば、チェルシーのレジェンドOBジョー・コール氏が、頼もしい後輩を激賞。熱量たっぷりにこう語った。

「彼の仕事ぶりは天才だ。この子がフットボールを見るのは特権だ。チェルシーファンだけでなく、イングランドファンもね。チェルシーとイングランドは、彼を中心にチームを作るべきだ。それくらいのクオリティを持った選手だと私は思う。絶対的な天才だ」

　20歳上の大先輩からべた褒めされたパーマーは、優勝セレモニーでも存在感を発揮した。なんとプレーヤー・オブ・ザ・マッチのトロフィーをパンツの中に突っ込んだ状態で表彰式に参加したのだ。

　インタビューもその衝撃のスタイルで臨み、一体なぜそうしているのか問われると、「ポケットがないからだよ」と平然と言い放った。

　一挙手一投足が見逃せない、新時代のスーパースターだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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