「したたかな戦い方ができた」3発快勝の京都、曺監督が語った新たな手応え。最下位の横浜FMにも言及「昨年、自分たちも勝点を取れずに苦しんで…」

2025年05月17日 金子 徹(サッカーダイジェスト編集部)

ボールを保持されるも、固い守備でリズムを掴む

3-0で勝利した横浜FM戦の試合後、京都の曺監督が新たな手応えを語った。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第17節]横浜FM 0-3 京都/5月17日/日産スタジアム

 京都サンガF.C.は5月17日、J1第17節で横浜F・マリノスと敵地で対戦し、3-0で勝利した。

 序盤から横浜FMにボールを保持され、攻め込まれるシーンもあった京都だが、高いインテンシティと素早いトランジションで徐々にペースを掴む。すると31分、松田天馬がミドルシュートを突き刺し、先制に成功した。

 1点リードで折り返した後半も、横浜FMがポゼッションで優位に立つ状況は変わらない。しかし、固い守備で決定的なシーンを作らせなかった京都は、67分に奥川雅也、81分に福田心之助がネットを揺らし、3-0で快勝した。
【動画】松田天馬の先制ミドル!
 試合後の会見で、京都の曺貴裁監督は「自分たちの良さを全部出せたのかと言うとハテナですけど、相手の良さを消しながら、したたかに自分たちのリズムにしていく戦い方ができた」とコメント。そのうえで、こう手応えを口にした。

「リバプールやバルセロナが優勝しましたけど、彼らも他のチームと同じくらいピンチはある。なんとか足を出して失点を防いで、そうした結果が3点取られても4点取るチームになっているのは、我々がベンチマークにすべき現象です。

 1対1を作られたくないから下がって、ブロックを作って、相手のミスを待つ。それでは選手とチームの成長はない。もちろん、そういう勝ち方も必要ですけど、ずっと我慢してやってきたなかで、今日みたいな戦いがJ1でやれたのは、また1つ違った手応えがあります」

 また、指揮官は「上から目線ではないですが」と前置きし、最下位に沈む横浜FMにも言及した。

「昨年、自分たちはこの時期に、マリノスさんと同じように勝点を取れずに苦しんで、選手と一緒に光の見えない闇の中を突き進んで今がある。マリノスさんはリーグを引っ張ってきた存在でもあるし、そういった意味では、後期の戦いの時に良い試合ができるように、僕らも楽しみにしています。

 僕たちが(J1に戻ってきた3年前に)コテンパンにされたチームで、目ざしてきたチームなので、切磋琢磨していける存在でいてほしいですし、マリノスらしいサッカーでリーグを引っ張っていってもらいたい」

 今節の勝利で3位を堅持した京都。曺監督は「この勝ちで足を止めることなく、次のセレッソとのルヴァンカップと、ヴェルディさんのアウェー戦も、したたかに、かつ逞しく、アグレッシブに戦って勝てるように準備していきたい」と意気込んだ。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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