リスタートの時期、一つひとつ積み上げている段階か
なかなか勝てないマリノス。でも巻き返す力はあるはず。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)
[J1第14節]横浜FM 0-2 柏/5月14日/日産スタジアム
厳しい状況が続いているね。マリノスが延期分の14節でレイソルと対戦。0-2で負けて、これで5連敗。リーグ戦では9戦未勝利で最下位のままだ。
レイソル戦を現地で観戦したけど、これはどうにもならないな、というほど悪いサッカーをしているとは思わなかった。ほんの少し何かを変えるだけで、結果を出せるんじゃないかなって。
その1つが攻撃のアクション。レイソル戦では右サイドに井上、左は宮市が先発。2人ともスピードが武器で、縦への鋭さはあった。果敢に仕掛けて、局面を前に動かそうとする。可能性のある突破もいくつかあった。
それはそれで全然いいと思うんだけど、ちょっと単調な印象も受けた。縦ばかりになれば相手も予測しやすいし、そこを抑えておけばいいんでしょって、守りやすかったはず。
そこが一番、気になったかな。昨年までは、サイドで起点を作ってから縦に行けば、中にカットインしたりとパターンがいくつかあった。タメを作ってボランチと連係して崩したりとか、相手に的を絞らせないアタックがもっと多かった気がする。
そういうプレーはエウベルやヤン・マテウスが得意としていたし、彼らの出場時間をもっと増やしてもいいんじゃないかな。スタメンのチョイスやユニットの組合せには、いろんな理由があるんだろうけど、自分たちの強みを思い出してほしいという感じだね。
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厳しい状況が続いているね。マリノスが延期分の14節でレイソルと対戦。0-2で負けて、これで5連敗。リーグ戦では9戦未勝利で最下位のままだ。
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その1つが攻撃のアクション。レイソル戦では右サイドに井上、左は宮市が先発。2人ともスピードが武器で、縦への鋭さはあった。果敢に仕掛けて、局面を前に動かそうとする。可能性のある突破もいくつかあった。
それはそれで全然いいと思うんだけど、ちょっと単調な印象も受けた。縦ばかりになれば相手も予測しやすいし、そこを抑えておけばいいんでしょって、守りやすかったはず。
そこが一番、気になったかな。昨年までは、サイドで起点を作ってから縦に行けば、中にカットインしたりとパターンがいくつかあった。タメを作ってボランチと連係して崩したりとか、相手に的を絞らせないアタックがもっと多かった気がする。
そういうプレーはエウベルやヤン・マテウスが得意としていたし、彼らの出場時間をもっと増やしてもいいんじゃないかな。スタメンのチョイスやユニットの組合せには、いろんな理由があるんだろうけど、自分たちの強みを思い出してほしいという感じだね。
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今は思うように勝てていないし、監督も代わって、ある意味、リスタートの時期だとは思う。あれもこれもといろんなことに手を出さず、一つひとつ積み上げている段階なのかな。
全38試合のなかで、まだ14試合。あと24試合ある。のんびりしているわけにはいかないけど、巻き返すための時間は十分に残されている。個々を見れば、力のある選手がたくさんいる。上位に絡んでいても不思議ではない戦力のマリノスが、このまま低迷し続けるとは想像できない。
ただ、現状は勝利から遠ざかっているから、好転するためのきっかけが欲しい。そこを早く見つけてほしいなと思う。
【著者プロフィール】
岩本輝雄(いわもと・てるお)/1972年5月2日、53歳。神奈川県横浜市出身。現役時代はフジタ/平塚、京都、川崎、V川崎、仙台、名古屋でプレー。仙台時代に決めた"40メートルFK弾"は今も語り草に。元日本代表10番。引退後は解説者や指導者として活躍。「フットボールトラベラー」の肩書で、欧州CLから地元の高校サッカーまで、ジャンル・カテゴリーを問わずフットボールを研究する日々を過ごす。23年に『左利きの会』を発足。
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全38試合のなかで、まだ14試合。あと24試合ある。のんびりしているわけにはいかないけど、巻き返すための時間は十分に残されている。個々を見れば、力のある選手がたくさんいる。上位に絡んでいても不思議ではない戦力のマリノスが、このまま低迷し続けるとは想像できない。
ただ、現状は勝利から遠ざかっているから、好転するためのきっかけが欲しい。そこを早く見つけてほしいなと思う。
【著者プロフィール】
岩本輝雄(いわもと・てるお)/1972年5月2日、53歳。神奈川県横浜市出身。現役時代はフジタ/平塚、京都、川崎、V川崎、仙台、名古屋でプレー。仙台時代に決めた"40メートルFK弾"は今も語り草に。元日本代表10番。引退後は解説者や指導者として活躍。「フットボールトラベラー」の肩書で、欧州CLから地元の高校サッカーまで、ジャンル・カテゴリーを問わずフットボールを研究する日々を過ごす。23年に『左利きの会』を発足。
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