マンチェスター・ユナイテッドOBのロビー・サベージ氏が、古巣ユナイテッドとトッテナム、アーセナルを巡り、興味深い比較を展開した。

　アーセナルは今季、リバプールと優勝争いを繰り広げていたが、徐々に後退。勝点差を広げられ、最終的に４試合を残してリバプールのプレミアリーグ制覇が決まってしまった。

　一方、ユナイテッドとトッテナムは下位に低迷。現在、前者が15位、後者が16位に沈んでいる。ただ、ともにヨーロッパリーグ（EL）では勝利を重ね、決勝に進出。ELを獲れば、来季のチャンピオンズリーグ（CL）出場が叶うため、早々と国内でのCL権争いから脱落していた両クラブに、一発逆転の芽が出てきた。

　中々ないシチュエーションとなるなか、サベージ氏は英紙『Mirror』でのコラムで「ユナイテッドかスパーズは、アーセナルより良いシーズンを過ごすことになる。勝利が全てだ」と主張。次のような見解を示している。
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「ルベン・アモリムもアンジェ・ポステコグルーも、今季のプレミアリーグでの不振を認めている。しかし、彼らのどちらかがヨーロッパでトロフィーを掲げ、チャンピオンズリーグの出場権を獲得し、アーセナルよりも良いシーズンにできる。

　結局のところ、フットボールはトロフィーを手にするかどうかだ。優勝が全てを解決する。アモリムがユナイテッドをヨーロッパのエリートに返り咲かせるか、ポステコグルーが監督として全てのクラブで２シーズン目にトロフィーを獲得する記録を維持すれば、多くの問題を覆い隠せるだろう」

　アーセナルが今季のプレミアリーグ35試合中、わずか４敗なのに対し、ユナイテッドは16敗、トッテナムは19敗を喫している。だがEL制覇は、その負の連鎖を吹き飛ばすほどの破壊力を秘めている。

　50歳の元ウェールズ代表MFは「イングランド勢対決のヨーロッパリーグ決勝は、どちらかに牢獄からの脱出パス、つまり大舞台に戻るための黄金の切符を与える」とも伝えた。

　ビッグタイトルを掴み、奇跡の生還を果たすのはどちらか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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