サウジアラビアの強豪アル・ナスルは現地４月30日に地元で開催されたアジア・チャンピオンズリーグエリ―ト（ACLE）の準決勝で、川崎フロンターレと対戦。２－３でよもやの敗戦を喫した。

　下馬評では、クリスティアーノ・ロナウドをはじめ、サディオ・マネ、マルセロ・ブロゾビッチらを擁すアジア屈指のタレント軍団が有利だと思われていた。

　だが、開始10分に伊藤達哉の鮮やかなボレー弾で先制を許すと、マネのゴールで一度は追いついたものの、その後に２失点。自慢の攻撃陣は、87分に１点を返すのがやっとだった。
【動画】川崎の伊藤達哉がアル・ナスル戦で圧巻のダイレクトボレー弾！
　アル・ナスルのステーファノ・ピオーリ監督はこの結果に茫然。サウジアラビアのメディア『aawsat』によれば、「試合について話すのは非常に難しい。我々は多くのミスを犯したので、いま話すのは難しい。我々は良くなかった」とコメントした。
 

　ファンについて、「気持ち、悲しみ、そして批判は理解している。我々はこうした状況に備えている。サッカーに携わる以上、負けは避けられないが、諦めなかった。今日は私が責任を負う」と強調。こう言葉を続けている。

「対戦相手に驚いたのではなく、我々のパフォーマンスに驚いた。我々はピッチ上で多くのタックルやバトルに負けたが、本当に驚いたのは今日の我々のパフォーマンスの悪さだ。問題は監督や選手にあるのではない。今日の我々は悪かったが、試合ではこういうことは起こり得る」

　イタリア人指揮官は、「戦術的な批判も含めて全て理解している。しかし、我々は相手のプレースタイルをよく理解していたにもかかわらず、タックルが下手で動きが鈍かった。誰にとっても敗北感は辛いものであり、今回の敗北は我々にとっても選手にとっても辛いものだった」と述べた。

　母国の強豪、インテルやミランを率いた経験豊富な59歳も、ショックを隠せない様子だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

【記事】「大番狂わせ」「衝撃だ」川崎のアル・ナスル撃破に韓国メディアは驚愕！「日本の意地の前にロナウドは無力だった」【ACLE】

【記事】「カネじゃなくて試合について考えろ！」「ひどすぎる」C・ロナウドは涙！ 川崎にまさかの敗戦でアル・ナスルのファンは激怒！「ロナウドは何もしていない」【ACLE】