圧巻のパフォーマンスは、改めて旗手怜央の存在感を高めた。

　旗手は４月20日、スコティッシュ・カップ準決勝のセント・ジョンストン戦で３アシストを記録し、５－０の快勝に貢献した。前半の11分間だけで３ゴールをお膳立てし、チームを決勝進出に導いた背番号41には、大きな賛辞が寄せられている。

　チームの３点目となったアダム・イダのゴールは、リアム・スケールズのスルーパスを受けた旗手が、ボックス内の深い位置から折り返して演出したものだ。セルティック専門サイト『The Celtic Way』によると、スケールズは「彼はパスに満足していた」と振り返っている。

「あの10秒前に、僕がボールを持っていたとき、彼が走っていたんだけど、パスしなかったんだよ。手をあげて『ごめん、レオ！』と謝った。でも、彼はまた走ってくれた。それで彼に通したんだ。うれしかったよ」
【動画】旗手怜央が驚異の11分間で３アシスト！

　もちろん、スケールズとの連係でつくり出したゴールだけではない。先制点をあげたカラム・マグレガーへのヒールパスなど、この日の旗手のプレーを絶賛する声は後を絶たなかった。

　The Celtic Wayは、シーズン後の去就も注目される旗手について、「セルティックにおけるハタテの長期的な将来は確実ではない」と報じた。

「だが、彼が現在のクラブで成功をもたらすことに集中しているのは明確だ。ハムデン・パークでのパフォーマンス、（リーグ前節の）キルマーノック戦での出来は、今のハタテが絶好調であることを明らかに示している。このレベルに達したら、彼は少なくとも国内で止められない」

　スコットランドにおける旗手のクオリティレベルは周知のとおり。ステップアップ移籍も取り沙汰されるなか、27歳の今後に注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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