ボールを持つたびにワクワクさせてくれるDFが三ツ沢にいた。昨季14アシストの32歳は、横浜FCをまだ見ぬ世界へ導けるか

2025年04月21日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

「横浜FCには残留以上の力がある」

日本有数のキック精度を誇る福森。自身2年ぶりのJ1でどれだけアシストをマークできるか。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第11節]横浜FC 1-1 G大阪/4月20日/ニッパツ三ツ沢球技場

「何か起こしてくるんじゃないか」

 そう思わせ、ボールを持つたびにワクワクさせてくれる選手が三ツ沢にいた。横浜FCの3バックの左で先発した福森晃斗だ。

 強風が続いたガンバ大阪戦で、32歳のレフティは自慢の左足で再三チャンスを演出。48分に山田康太がネットを揺らした場面(オン・フィールド・レビューの末に山田のハンドが取られ、得点は無効に)もチャンスは背番号5の鋭いクロスから生まれた。

 風に乗って迫力が増した感もあり、非常に強いインパクトが残った。では、福森本人はパフォーマンスをどう捉えているのか。試合後に話を訊いた。

「結果が出ていないので、まだまだだと思います。こういう時にしっかりチームを勝たせられるように1本1本のキックを集中して、1つでも多くアシストをつければ、自分にももっと自信がつくので、まだまだこれからかなとは思います」
【画像】ゲームを華やかに彩るJクラブ"チアリーダー"を一挙紹介!
 目標を尋ねれば、「チームの目標は、まずは残留だと思いますけど、横浜FCには残留以上の力がある」。より高い順位を目ざし、一戦必勝で戦っていく。

「全員守備、全員攻撃ですけど、最後はしっかりディフェンス陣が身体を張ってゼロで抑えて、前線の選手には1点でも多く決めてもらえれば、自ずと順位は上に行く。今(J1は)団子状態で連勝が大事だと思うので、しっかり次勝って、その次も勝って、今年初の連勝をできるように目の前の試合をやっていくだけです」

 横浜FCはコロナ禍で「降格なし」が適用された2020シーズンを除き、一度もJ1残留を果たせていない。昨季にJ2最多の14アシストをマークした福森は、その左足で、まだ見ぬ世界へ導けるか。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

【画像】絶世の美女がずらり!C・ロナウドの"元恋人&パートナー"たちを年代順に一挙公開!

【画像】小野伸二や中村憲剛らレジェンドたちが選定した「J歴代ベスト11」を一挙公開!

【記事】「大谷翔平って何であんなに凄いの?」中村俊輔の素朴な疑問。指導者としてスーパースター育成にも思考を巡らせる
 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事