セルティックの旗手怜央は４月12日、スコティシュ・プレミアシップ第33節のキルマーノック戦で、２ゴール・１アシストの活躍を見せた。改めて存在感を誇示したと言えるだろう。

　スコットランドにおける旗手の能力は以前から証明済みだ。ただ、その力を安定して発揮できていないとの指摘は少なくない。それだけに、豪快なミドルシュートを含む今季初の１試合２得点を、旗手にとってさらなる上昇気流に乗るきっかけとしたいところだ。

　セルティック専門サイト『67 HAIL HAIL』によると、レジェンドOBのスティリアン・ペトロフは、英衛星放『Sky Sports』で「選手として彼のことが大好きだ」と話している。

「まだ大きな改善の余地があると思う。ピッチ周辺での彼の意識の高さは本当に良い。技術的にも本当に優れている。ゴールも決められる。重要な得点を挙げてきた」

「キルマーノック戦の特に２点目、ボールが来たときに彼は本当に冷静だった。本当にうまくやっていると思う。MFは得点をあげないと常にプレッシャーにさらされる。セルティックのようなクラブであれば、ゴールを決めなければいけないからだ。貢献しなければならない。彼はその点で本当にすごかった」

【動画】最新試合で旗手怜央が決めた超絶ミドル弾

　元ブルガリア代表MFは自分も「ああいう厳しい時期を経験した」と振り返り、「いくつかの試合でゴールがないと、疑問を持たれ始めるんだ」と続けた。

「だが、前進し、間違っていると証明しなければいけないんだ。キルマーノック戦で彼はそれをした。コンスタントにそれができると示したんだ」

　一方で、ペトロフは前線の人選がこの27歳のプレーにも影響するとの見解を示した。CFタイプのアダム・イダのほうが、前田大然よりも旗手にとってゴールに絡む機会を増やすと話している。

「ずっと異なるストライカーたちとプレーしていれば、それは問題となる。イダが出て、マエダがサイドになったら、彼にもっとゴールを決めるためのスペースと機会になると思う」

　もちろん、真の偉大な選手は、誰と組んでも一定のパフォーマンスを見せられるものだ。旗手もその高みを目指して奮闘しているに違いない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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