チームにとっても、田中碧にとっても、厳しい一戦だった。

　田中が所属するリーズは４月５日、チャンピオンシップ（イングランド２部）第40節でルートンと対戦し、敵地で１－１と引き分けた。先制を許すと、ハーフタイムまでに追いついたが、逆転には至らず。これで３試合連続のドローだ。

　同日の試合でシェフィールド・Uは敗れたものの、バーンリーが勝利。リーズは自動昇格の２位から３位に転落した。プレミアリーグ昇格を争う上位３チームのバトルは激しくなるばかりだ。

　失点シーンでボールを奪われた田中は、地元メディアから厳しく評価されている。

【動画】田中碧が痛恨のボールロストで失点関与

「保持時も非保持時も苦しんだ。彼のスキルセットの試合ではなかった」（『Yorkshire Evening Post』）

「ゴールにつながった場面で競り負けた。その埋め合わせとなることを十分にできなかった」（『Yorkshire Post』）

「ルートンの得点場面では、彼がぎこちなくデュエルで負けた。何度かボールを渡してしまった。ポゼッションもあまりできず」（『Leeds Live』）

「いくつか前方に良いパスを出したが、それでも今季の彼のベストを下回るレベルだった。厳しい相手に対してハードワークしたが、クオリティがあまりなかった」（『Leeds United News』）

　採点はいずれも５点と辛口だ。

　失速ぎみのリーズは、昇格に向けて再浮上できるか。そして田中は再びそれを支える存在となれるか。勝負どころの終盤戦、リーズと田中は奮起を期待されている。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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