ポゼッションで優位に立つ柏。攻守のキーマンは古賀太陽と小泉佳穂。改善の余地があるとすれば…

2025年04月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

好スタートもここ3試合は未勝利でトーンダウン

敵陣パス数やスルーパス総数でトップの小泉。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 今季に迎え入れたリカルド・ロドリゲス監督のもと、柏は"ボールを握る"スタイルでシーズンを戦っている。

 ポゼッションの優位性はデータでも明らかで、Jリーグの公式サイト(3月30日時点)によれば、平均ボール支配率は断トツの60.8%だ。

 選手スタッツでもポゼッション関連で柏の選手が際立つ。パス総数では古賀太陽の667本、原田亘の562本でワンツーフィニッシュ。敵陣パス数では小泉佳穂の231本が1位で、原田の225本が続く。自陣パス数では古賀の570本がトップだ。

 後ろからの組み立てで古賀が重要な役割を担い、攻撃面では、スルーパス総数で清水の乾貴士と並び31本で1位の小泉がキーマンとなる。
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 こうしたデータは結果にも反映されている。7節終了時で柏は暫定3位。ただ、開幕から4戦負けなし(3勝1分け)と好スタートを切ったが、その後の3試合は白星なし(2分け1敗)とトーンダウン。直近の東京V戦は0-0のスコアレスドローで、今季初の無得点に終わった。

 改善の余地があるとすれば、持ち前のポゼッションをいかにフィニッシュにつなげるかだろう。チャンスクリエイト総数(PA内へのスルーパス成功+PA内からのクロス成功+ラストパスの合計値)は6位タイの70回でまずまずだが、シュート総数は12位タイの69本、枠内シュート総数は11位の24本だ。

 相手より少ないシュート数でも、小屋松知哉と垣田裕暉がチャンスを確実にモノにし2-0で勝利した4節・浦和戦のようなゲームもある。それでも、これまで以上に攻撃をシュートで終わらせることができれば、より脅威となれるはずだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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