「戦力を最大化させるのが一番」元日本代表MFが好調の“鬼木アントラーズ”を深掘り!「2トップの強さを軸に。それはまったく正解」

2025年03月29日 サッカーダイジェストWeb編集部

6節終了時点で4勝1分け1敗の勝点13で暫定1位

鹿島の前線で特大のプレゼンスを発揮するL・セアラ(左)と鈴木(右)。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 元日本代表MF鈴木啓太氏の公式YouTubeチャンネルで新企画がスタート。今春のサッカーにまつわるニュースを"深掘り"する内容で、ゲスト出演した元日本代表MFの戸田和幸氏と、J1で好スタートを切った鹿島アントラーズを語り合った。

 昨季まで川崎フロンターレを率いていた鬼木達監督が新たに就任した鹿島は、6節終了時点で4勝1分け1敗の勝点13で暫定1位。戸田氏は「見た試合と、得点のシーンとかを考えた時に、もともと(鬼木監督は現役時代に)鹿島にいた方なので、ゴールというところを意識したうえで、すごく勝負にこだわっている感じが、選手のキャラクターにも合っている気がする」と述べる。

「選手たちに新しいことを要求するよりは、選手たちができること、持っていることを最大化させるっていうことと、もともと鹿島って、スタイルより"勝負"じゃん? 勝ちにっていうところを、すごく打ち出せる方だと思う。そういう意味では、堅実さもあるだろうし、良い形で始まったのかなと」

 鈴木氏は、鬼木監督の川崎時代を回想。「当然、鬼木さんが作った部分もあると思うんですけど、よく言われるのが、風間(八宏)さんが作ったベースに対して、鬼木さんが勝負の部分での強さをマージ(融合)していったイメージがある」。

 そのうえで鹿島での指揮に関して、「もともとの伝統的なスタイルはあるにせよ、ここまでの積み上げみたいなもの、あったものを料理する感じじゃないような気がしていて」という鈴木氏が、「そういった意味では、鬼木さんがゼロからのチームで結果を出しているのは、鬼木さんのマネジメント力があるんですかね?」と投げかける。
【動画】鈴木啓太&戸田和幸が25年春のサッカーニュースを斬る!
 これに対して、戸田氏が次のように見解を示す。

「鹿島というクラブが持っているアイデンティティ、スタイルもあるけど、勝負にすごくこだわって、それはたぶん、選手も望んでいる気がする。うまくプレーするとか、新しいスタイルを作るよりも、勝つっていうことに執着して、ずっと戦ってきているので」

 また「もちろんレオ・セアラが来たのはデカい」と今季のチーム編成にも言及し、「すごく前が強くなって、そこにシンプルにっていうところをベースに、いろんなことを組み立てているのかな」と想像する。

 精神的支柱の鈴木優磨とL・セアラの2トップに着目した戸田氏は、「クロスに対して2人とも強い。2トップの強さをまず軸に考えているような気がする。それはまったく正解だと思います。やっぱり戦力を最大化させるのが一番だから」と論じた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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