「俺らの世代にはなかった」元キャプテン宮本恒靖が感じる、日本代表の明確な変化は? JFA会長として「みんなに約束」も

2025年03月24日 サッカーダイジェストWeb編集部

「受け継がれているものがすごくある」

日本サッカー協会の会長を務める宮本氏。写真:福冨倖希

 隔世の感――。元日本代表のキャプテンで、現在は日本サッカー協会(JFA)の会長を務める宮本恒靖会長氏は、胸が熱くなったようだ。

 森保ジャパンは3月20日、バーレーンを2-0で下し、北中米ワールドカップ(W杯)出場を決めた。直後のセレモニー。主将の遠藤航は「僕らの目標はワールドカップで優勝することです」と力強く宣言した。

 また、バーレーン戦の前日にも、10番を背負う堂安律が「今、『ワールドカップ優勝』と言わないと、逆に取り残される選手がいる。そういう集団になれているのは良いですし、昔の世代は逆で、意識が高すぎる選手がもしかしたら孤立していたかもしれないですが、今は全選手が前を向いてやっています」と発言。そしてさらに、こうも伝えていた。

「本田(圭佑)さんがテレビで(目標はW杯優勝と)言ったのを聞いていて。彼みたいな偉大な選手の決意が僕たちの世代に受け継がれていますし、その世代(北京五輪世代)は世界との差がもっとあったと感じていたかもしれませんが、先輩たちのおかげで日本の(移籍)マーケットが大きくなりました。それによって世界に近付いている感覚があります。今は全選手が現実的(な目標)だと感じています。僕はふかしみたいなことは言わないので、心の底から思ったことしか話しません」
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 かつて、W杯優勝はどれだけ現実的な目標として捉えられていただろうか。ただ、今ではすっかり選手たちの間で「共通認識」となった。

 JFAの公式YouTubeチャンネルが公開した『Team Cam』によれば、現在48歳の宮本氏はバーレーン戦後のロッカールームで、この明確な変化に言及。自分たちの世代と比べ、次のように語った。

「航が言ってたけど、本大会での優勝を目標にしているところは、俺らの世代にはなかった。昨日律が言ってたけど、圭佑らが言ったから、そういうのが出てきている。受け継がれているものがすごくあると思う。それをみんなが公言して、ぜひ実現してほしいから、協会としては色んなことをサポートしていきたい。みんなはピッチの中でしっかりとパフォーマンスを出してもらえたらいいなと思うので、そこはみんなに約束して、サウジアラビア戦から新しい気持ちで頑張ってもらいたい」

 先達の想いも背負い、8度目のW杯に臨む森保ジャパンは、史上最高の景色を見られるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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