リーズでの田中碧の貢献は周知のとおりだ。それだけに、チャンピオンシップ（イングランド２部）優勝とプレミアリーグ昇格の行方とともに、日本代表MFの去就は注目の的となっている。

　現在首位に立つリーズだが、２位シェフィールド・Uとはポイントで並んでいる。３位バーンリーは２差だ。自動昇格となる２位以内を死守したい。もしもその座を失えば、プレーオフで敗退した昨季の嫌な思い出がまとわりつくだろう。

　２年連続で昇格を逃せば、田中の慰留は難しいとの見方は少なくない。『Football League World』は３月21日、「プレミアリーグ復帰に失敗すれば、素晴らしい補強だったことを証明したタナカは、ダニエル・ファルケ監督が失う恐れのあるひとりになるかもしれない」と報じた。

「タナカにプレミアでプレーできる能力が十分にあるのは明白だ。リーズが昇格できなければ、大きな関心を集めることになるだろう。日本人MFを失うことは、ファルケとチームにとって大きな損失となる。一方で、どんな移籍になろうと、かなりの利益を得ることができるはずだ」

「今季のタナカはトップリーグで違いを作れる選手であると証明してきた。プレミアのボトムハーフのクラブは、夏に彼の動向を注視するだろう。それでも、リーズはまだチャンピオンシップの首位におり、昇格争いで優位な位置にある。実現できれば、当面は彼が残ることは疑いないだろう」

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　しかし、たとえ昇格を達成しても、田中移籍の可能性は残るとの声もある。『Football Insider』は同日、「タナカはリーズにとっての発見だった」と伝えた。

「ただ、今季昇格を達成できても、スター選手に対して、もっと大きなプレミアクラブからオファーが届くかもしれないとの懸念がある。今季、リーズが昇格を確実にした場合、タナカのような選手たちをとどめることが、この夏の最初の仕事になるだろう」

　移籍市場で何があるかは、決して分からない。昇格レースの行方、各クラブの状況、オファーが届くかどうか、その場合の条件と、様々な要素が絡む。来季、田中はどのユニホームを着てプレーしているのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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