批判に拍車をかける痛恨の黒星に、レジェンドも苦言を呈した。

　ユベントスは３月16日、セリエA第29節でフィオレンティーナに敵地で０－３と敗れた。前節でアタランタに０－４で屈したのに続き、２試合連続で無得点・大量失点での敗戦だ。

　アタランタ戦の落胆を払しょくしたかったユーベだが、15分に先制を許すと、その３分後にも追加点を献上。53分にも３点目を許し、最後までネットを揺らせずに敗れた。

　チャンピオンズリーグ（CL）でプレーオフ敗退に終わり、ベスト16の座を逃したユベントスだが、セリエAでは５連勝を飾り、タイトルレース復帰の可能性も騒がれていた。だが、この連敗でその希望は潰えたかたち。それどころか、CL出場圏の４位からも転落している。

『Gazzetta dello Sport』紙によると、ユベントスのレジェンドOBであるアレッサンドロ・デル・ピエロは『Sky』で、「アタランタ戦もそうだったが、驚かされたのは、相手の一発に対してリアクションがなかったことだ。これは、とても、とても状態が悪いという意味だ」と話した。

「今日は、ピッチに立った全員、ベンチにいた全員、そして首脳陣も、すべてを出したと穏やかでいられないだろう。リアクションがなかった。ベンチも同様だ。０－３で負けていて、交代がDFの３人？ これにも理由があるんだろう。ただ、やられたときに反撃しないなんて、あってはならない」

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　この日の出来いかんでチアゴ・モッタ監督の進退が問われるとも言われたユーベだが、幹部のクリスティアーノ・ジュントリは試合後、指揮官への信頼を強調した。

　モッタ監督も「あきらめる？ あまりに安易だ。私は簡単なことが好きじゃない」と話している。

「最大の責任は私にある。勝利は選手たちのもので、敗北は監督のものであるのが正しい。私が解決策を見つけ、リセットし、自信を見いだして、選手たちに自分を信じさせなければいけない。方法、バランス、刺激、モチベーションを見つけるのは私の役割だ」

　Gazzetta dello Sport紙によると、指揮官は会見でも「私は、チームを再び立ち上がらせるのに正しい人物だ」と強調したという。モッタはユーベを立て直せるのか。名門のこれからに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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