今の前田大然は、まさに破竹の勢いだ。

　冬のマーケット終盤で古橋亨梧を売却した際、セルティックは代役のCFを獲得しなかった。批判的な声もあがったが、ここまでその影響を感じさせていない。前田が絶好調だからだ。

　２月に入ってからの前田は、とどまることを知らぬ活躍を見せている。公式戦９試合で得点やアシストに関与しなかったのは１試合のみ。11ゴールをあげ、３アシストを記録している。

　チャンピオンズリーグのプレーオフでも、バイエルン相手にホームで一矢を報いた。第２レグでは、２戦合計で一時タイスコアとなるゴールを演出している。国内カップ戦ではハットトリックを達成。リーグ戦では６試合で７ゴールと得点量産中だ。

　自己ベストとなる公式戦26ゴールをマークしている前田は、スコットランドの年間最優秀選手候補との呼び声も高い。識者からも大きな賛辞が寄せられた。
 

　セルティック専門サイト『67 HAIL HAIL』によると、元スコットランド代表GKカミー・ベルは、『BBC Scotland』の番組で「彼は驚異的で、とにかく自信を深めている」と、日本代表FWを称賛している。

「今のマエダは止めることができない。今の彼は自分にできる最高の調子でサッカーをしていると思う。とてもエキサイティングで、落ち着いているようだ。（26得点は）素晴らしい。とにかく自信がにじみ出ている」

　また、マンチェスター・ユナイテッドOBの元スコットランド代表MFマイケル・スチュワートも、前田が年間最優秀選手かというテーマで「そうだね。今の彼は絶好調だからだ」と話した。

「今季ここまで26得点だ。マエダは今季、さらにレベルを上げた」

　持ち前のスピード、運動量、献身性に加え、得点力も身につけた前田。リーグ４連覇に向かうセルティックで、どこまで数字を伸ばせるか楽しみだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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