ベガルタ指揮官は二桁得点を期待。ホーム開幕戦で相良竜之介がスーパーゴール「あいつが足を振れば可能性は高まる」

2025年03月02日 小林健志

「ゴールという結果で貢献できた」と安堵

鮮烈なミドルで今季初弾の相良。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

[J2第3節]仙台 2-0 大分/3月1日/キューアンドエースタジアムみやぎ

 ホームのユアテックスタジアム仙台が芝生の張り替えなどの改修工事に入り、今季の前半戦は宮城県利府町のキューアンドエースタジアムみやぎ(通称Qスタ)でホーム公式戦を開催することになった仙台。3月1日にJ2第3節で大分と対戦し、1万人を超えるQスタの観客を沸かせたのは、昨季から左サイドハーフのレギュラーに定着したMF相良竜之介だった。

 FWエロンの先制ゴールにより1点リードで迎えた23分、MF鎌田大夢が前線にロングボールを起点に、こぼれ球に反応したエロンが相良にパスする。

「ペナ付近でボールを受けられれば、僕のミドルシュートだったりというのはすごく自信があるので、そこらへんでなるべく受けてシュートしたいなと思いながらポジションを取っていた。良いところでボールを受けられて、あとは思い切って振るだけでした」

 ペナルティエリアの外で相良は自慢の左足を振り抜くと、豪快なシュートが相手GKの頭上を越えてゴールに突き刺さった。

 後半は相手にいくつかのチャンスを作られる時間帯はあったものの、試合全体を通じて優位に戦った仙台が、2-0でホーム開幕戦を勝利で飾った。
【動画】ベガルタ相良竜之介のゴラッソ!
 今季も左サイドハーフで先発を続けていたが、惜しいチャンスもありながらゴールを奪えずにいた。

「前節に決定機を2、3本外してチームも負けたので、本当に責任をすごく感じていたので、今日は結果のところでチームを勝たせたいなと強い気持ちを持って臨んだ。ゴールという結果で勝利に貢献できて良かった」と相良は安堵。「攻撃のところは、昨年の同じ時期よりもコンビネーションや周りとの関係性はすごく良いと思うので、相手も嫌がっていましたし、今日の前半は特に本当に良いサッカーできたのかなと思います」と手応えも感じていた。

 勝利につながるスーパーゴールを決めた相良への森山佳郎監督の期待は大きい。「ちょっと目が覚めるような素晴らしいゴールだった」と絶賛し、「相良のシュートは練習でも当たってはいて、右足も左足も決められるので、今年は二桁得点を取ってもらわないと困るというところでは、3戦目でやっと1発目かっていうところですけど、あいつが足を振れば可能性は高まるので、どんどんそういうチャンスを作っていきたい」と期待している。

「それは(森山監督から)直接言われてますし、僕自身も今年はものすごい覚悟で絶対達成したい」と相良自身の意気込みも強い。さらなる活躍へ期待は高まる。

取材・文●小林健志(フリーライター)

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