「陰の英雄」「ただの選手ではない」なぜ控えの遠藤航が監督、同僚、ファンから愛されるのか。現地メディアが“唯一無二”の重要性を熱弁!「優勝するチームに必ず必要なピースだ」

2025年03月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ピッチ上でのスキルだけでなく、ピッチ外での人間性も強調」

クローザーとして評価されている遠藤。(C)Getty Images

 リバプールの遠藤航への評価が高まるばかりだ。

 アルネ・スロット監督体制となった今シーズンは、ライアン・フラーフェンベルフにボランチのポジションを奪われ、プレミアリーグではまだスタミンが一度もない。

 それでも、勝ち試合の終盤に投入され、敵の攻撃を防いで試合を締める"クローザー"としていぶし銀の活躍を披露。短い出場時間でもモチベーションを保ち、全力を尽くす姿には指揮官やファンから賛辞が贈られている。

 現地メディアも賞賛を送る。『G3 FOOTBALL』は2月28日、「エンドウはリバプールの陰のヒーローとして輝く」と見出しを打った記事を掲載。「エンドウがリバプールファンのお気に入りになっている理由」として、こう綴っている。

「2023年夏に加入して以来、エンドウのリバプールでの歩みは、まさに目覚ましいものだった。先発出場は限られているものの、チームとファン層に与えた影響は計り知れない。リバプールのアルネ・スロット監督は、エンドウへの称賛を繰り返し表明しており、ピッチ上でのスキルだけでなく、ピッチ外での人間性も強調している」
【動画】ファン絶賛!遠藤航の"渾身タックル"2連発
 同メディアは「今日のサッカー界では、『カルトヒーロー』という概念は、必ずしも脚光を浴びるわけではないが、チームの成功に大きく貢献する選手を中心に展開されることが多いエンドウはまさにこの型に当てはまる」とし、こう続けている。

「プレミアリーグを含む全コンペティションを通じてわずか4試合しか先発出場していないにもかかわらず、試合終盤の交代出場での彼のパフォーマンスは、ファンとチームメイトの両方から愛されている」

「エンドウは、チーム内での自分の役割を理解しているタイプの選手の典型だ。フリーキックを獲得し、相手のプレーを妨害する能力は、特にハイリスクの試合で彼を貴重な戦力にしている。これは、多くのタイトル獲得チームが求めるクオリティだ。常に脚光を浴びるわけではないかもしれないが、チーム全体の戦略をサポートする重要な役割を果たす選手だ」
 

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